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じゅうよん ページ15

夜雲を探して数週間。
事情を知った家入も、京都校の生徒に協力を煽り、全国各地を駆け巡った。
寝る間も惜しんで、授業にも顔を出さず、何時しか、任務もサボるようになった。
それでも夜雲は見つからない。
五条と夏油はもう見つかれば何でも良かった。生きててくれれば、元気でいてくれれば良かった。

そんなある日、3人が集まっていたときだった。









『白けてんな』



ふと、夜雲の声が聞こえた。


悟「っ!夜雲?!」
『んだよ』


五条が振り返ると、そこには大分雰囲気の変わった夜雲が立っていた。
顔立ちはそのままなのに、どこか出会った当初の五条のような荒々しさがあった。


傑「瀬都……瀬都なのか……?」
『目見えてんの?どう見たって俺だろ』
悟「生きてた………よかった…………っ」
『なんで死んでることになってんだよ』
『顔だしただけだから、じゃあな』
硝子「待てよ」
『あ?』


―――――――――――パァンッ




『……は?』



家入が、夜雲の頬を打った。
突然のことに唖然とする夜雲と五条、夏油の三人。



硝子「どこ行ってた…何してたんだよ」
『なんだっていいだろ、こっちは人殺してんだよ、そんなノコノコ出るわけねぇだろ』
硝子「メールでも何でもすればいいだろ!」
『うるせぇなぁ!俺が何しようが俺の人生なんだからお前には関係ねぇだろ!?』


普段喧嘩をしない二人を見て、五条と夏油は何も言えずにいた。
否、言えるタイミングがなかったのだ。
家入が怒鳴るところは初めて見たし、あんなに感情的になった夜雲を見るのも初めてだった。
だからこそ止めなければならなかった。



硝子「………これからどうすんの」
『…………どっかで適当に働く、することね〜し、金もねぇし』


いつの間にか止んでいた喧嘩は、これから何をするのかという話になっていた。


『とーじのとこでも行こっかな』
悟「やめとけよあんな奴のとこ」
傑「高専には…帰ってこないのかい?」
『指名手配犯だぞ?w俺が願い下げだそんなん』
硝子「じゃぁ………」
『とりあえず、ヤガセンとこ行くわ』


そう言って職員室の方に歩いていった夜雲、
決して追いかけようとはしない3人。

本当だったら夜雲は死刑対象である。
一人とはいえ、非術師を殺しているのだから。
3人は夜雲が処刑されないことを願うばかりだった。

じゆうご→←じゅうさん



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紫響(プロフ) - yit高梨アヤメさん» 気づかなかった!教えてくださってありがとうございます! (10月14日 13時) (レス) id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (10月14日 12時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 牛タンタレさん» まじですか!教えて下さりありがとうございます!! (10月1日 20時) (レス) id: 4b509ce746 (このIDを非表示/違反報告)
牛タンタレ - 初コメ失礼します!「なな」のところで傑が姿になっている気がします…「まぁ、悟…」の所です、意図的にそうしているのであればすみません。これからも更新頑張って下さい!! (10月1日 19時) (レス) @page8 id: 150b133d71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫響 | 作成日時:2023年8月18日 13時

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