さしす組のお兄さんだった彼は教師になりました

じゅうさん ページ14

あの騒動から何日かたち、五条たちも慣れ始めてきた頃、事件は起きた。

夜雲が非術師を殺した





「「は？」」



その日、家入は京都に数日間出張でいなく、朝教室に入ると夜雲の姿も見当たらなかった。

夜雲が非術師を殺した。
人殺しになった。
呪詛師になってしまった。
なぜ？
どうしてそんなことを？
なにか深いわけがあるはずだ、
あいつがそんなことするわけない
きっとスサノオがやったんだ
あいつ自身の決断じゃないんだ
きっと帰ってくる

そんな言葉が鎖になって五条と夏油を縛った。
実際、その場から一歩も動けなかった。
一瞬思考が停止したのだ。
そんなことも構わずに夜蛾は続けた。


夜蛾「今回の任務で、救助をしようとしたそうだ。だが……わざと、手を離したらしい。事故ではなく…意図的にだ。」


呪霊に囚われていた非術師の大人一人を見殺しにしたらしかった
何故かはわからない。
だが依然、夜雲は姿を消している。

悟「俺が見つける。見つけて殴って、そんで話を聞く。」
傑「私も手伝うよ。一度殴らないと気が済まないからね。」

二人はまだ信じられない頭を一旦シャットダウンし、これからすることを決めた。
二人揃えば最強とはよく言ったものだ。
その日から夜雲の捜索が始まった。



だか………









夜雲が見つかることは



















無かった。

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