後悔日記 【ハイキュー】【完結】

あいつもこいつも。 ページ37

少し、冷えた風が吹く。
私の目の前には、青葉の皆が居て、隣には、国見が居る。
誰も、話そうとしない。
風が冷たくて、寒い。
ジャージは、さっき暑かったから、脱いでしまった。
それに、怖い。
下を向いてる私は、あいつらの顔を見たくなかった。
今、どんな目で、私を見てるのか、どんな感情をぶつけて来るのか、
怖い。

及川「A、その、ごめんね。
　 ずっと、気づかずに、酷い暴言を吐いたし、Aを殴った。
　 Aがどんな気持ちで過ごしたのかは、俺達には、分からなかった。」

(そうだね、分からないだろうね。)

岩泉「A、すまなかった！
　 お前の事を、よく分かっていたはずなのに、お前の事を裏切った。」

(誰もか、皆が、人の全てを知ることは、無いよ。)

花巻「A、今まで、ごめん。
　 Aに、辛い思いをさせちまった。」

(うん、ものすごく、辛かった。)

松川「A、ごめんな。
　 Aとは、三年も一緒にバレーしてるのに、裏切って。」

(まだ、二年とちょっとだけどね。)

矢巾「A先輩！
　 本当にすいませんでした！
　 先輩は、優しくしてくれたのに、俺は、おれは、先輩！」

(無理して、言わなくても良いよ。)

渡「A先輩。
　 すいませんでした。
　 守ることが出来なくて。」

(良いよ、十分守って貰ったから。)

金田一「A先輩。
　 あんまり、無理をしないでください！」

(少し位、無理しないと、ダメかな？)

国見「Aさん。次こそは、守って見せるんで。」

(かっこいい。)←

皆が、悲しそうに、謝る。
私の、答えは、









「許すよ。
　 でも、私の、居場所は音駒だ。それに、皆のことをまだ、怖がっている、自分が居る。
　 一つだけ、良いかな？」

及川「う、うん。」


「私は、皆がバレーしてる姿が大好きだ。
　でも、今の皆は、そこまで好きじゃない。
　一旦、リセットして、アタック打ってよ。」









「チームは、違えど、たとえ、怖くても。









　 ―皆の笑顔が見たいな。」

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