確かな後悔 〈松川〉 ページ15
「及川さん、その日記返して下さい」
次に聞こえたのは、国見の冷たい怒りの声だった。
国見は及川に近づいて、ノートを奪い取った。
「!、何すんのさ国見ちゃん、」
国見は及川からノートを奪い、大切そうに握り締めた。
それはまるで幼子を抱くかのように。
「この日記書いてあるのは本当の話です。読んだなら分かりますよね、」
「何、言ってるの国見ちゃん。ふざけないでよ。」
国見は及川を、
「ふざけてるのは貴方じゃないですか!!!!!!」
殴った。
「何がふざけないでよですか!、ふざけてるのは貴方たちですよ!本当の事を知らないで仲間だの、信頼だの、語って!信頼できてないじゃないですか!!」
荒ぶる国見を金田一が押さえる。
頭が追いつかない。
もし、今、国見が言ったのが本当なら、、、、
そんなこと、考えたくない。
すると、部室のドアがゆっくりと開いた。
「あの〜、どうかしましたか?」
そこには、ツインテールを揺らすマリナがいた。
国見はさらに怒り始めた。
「イジメてるのは、貴方達ですよ!!!」
何もかもがわからない。そんな中、
「ッ!!、まさか、嘘だろ、、」
まるで絶望したかのように、花が言った。
「マッキーどうしたの?」
及川が花に近づいて、心配してるように、顔を覗きこむ。
花の顔はひどく青ざめていて、瞳は、視点が合っていない位、揺れていた。
「あのさ、姫野ちゃんはさ、こんなことして、楽しいの?」
ふと、渡の声が聞こえた。その声は呆れたような、絶望したような声だった。
渡の顔は酷く悲しげだった。
でもそれは、マリナに向けられたようには見えなかった。
「えっ、何の事ですか、私よく、「ふざげんな!、A先輩の事だよ!先輩の事、落とし入れてよく、そんなことが言えんな!!!!!!」!、」
A?
まさか、わかってしまった。
花があんなになったのを、わかったんだ。
まさか、俺達が、Aを、
「嘘だろ。」
「マジかよ、、」
「ねぇ、嘘だよね、マリナちゃん!ねぇ、嘘だよね!」
「あっ、あぁああああ!!!!!!」
花と矢巾の絶望する声やまだ認めない及川の声
大声を上げて絶望する岩泉。この時ほど、後悔したことないだろう。
「徹先輩、私、
確かにA先輩をここから追い出しました。」
マリナは嘲笑うかのように、笑った。
そこから、後悔が更なる後悔を呼んだんだ。
└(゚∀゚└) お知らせ (┘゚∀゚)┘→←あの日の後悔日記 〈松川〉
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つーぼ - なっ涙が…… (2020年8月8日 16時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
HQ馬鹿です☆ - スッゴく面白かったです!もう涙止まりませんでした、、、、、感動する物語をありがとうございました!!!これからも頑張ってください!!!!!! (2020年2月25日 7時) (レス) id: c3109a0615 (このIDを非表示/違反報告)
noiseA.k(プロフ) - 更新サボってすいませんでしたーーーーーーーーーーー!( ;∀;) (2018年6月14日 15時) (レス) id: 20adf4f5f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:noiseA.k | 作成日時:2018年6月1日 18時