婚姻届を書いてください!!【太宰治】

21話 ページ23

出てきたのは巷で有名な少女漫画。

しかも、最新刊でもなく
中途半端な巻数のもの。


「説明してくださいよ」

別に貴方が少女漫画好きなら
否定はしませんし、気にしません。


けど今日は私とお泊まりですよね!?
私放置して読むつもりだったんですか!?




ペラっとページを開いてみると、
主人公さん達はどうやら温泉旅行に
行っているようだ。



ん？旅行??

「これ何に使おうとしてたんですか」

次々ページを開いてみると、
見覚えある台詞が幾つか………………




「カッコイイ台詞で
君を魅了させたかったのだよ

悪いかい???
私がダサい事位自覚してるけどね!?
私の力だけでは無理だと思ってね…………」

随分と弱気ですね？貴方らしくない。

「そんなんじゃ私は堕ちませんよ。
どんなにダサくても貴方が考えた
貴方自身の台詞が1番です。」


分かるかな？この台詞の意味。

「そうかい。私とした事が……
君を喜ばそうとしたのだけれど
全く違う方向に突っ走っていたようだね」


分かってないね。良かった！

これじゃ何方が何方を堕とそうと
してるか分からないね!!

でも、それでいいや。


「巷で噂でしたよ。
イケメン男性が少女漫画を集める為に
市内の本屋を駆け回っている、って。」

貴方の事だったんですね、恥ずかしい。


「そうなのかい!?
また私、モテちゃうね。」

何処にモテる要素があるのでしょう……
でも嬉しそうだからいいや。


「世の中には沢山の女性が居ます。
だから、別に私にしなくたって
良いのでは無いですか？」


これは本音。
今日だから、言える言葉。






だって、どうせ貴方は…………………………


「君がいいのさ。紛れもない本心だよ？
恐らく君が世界で1番私の事を分かっている。
そうだろう？

相手が憎けりゃ、
観察して揚げ足を取る。
なら君が私の一番の理解者だ。」




世の中は思っていたより複雑らしい。


何時もなら手に取るように全てが分かるが、
貴方に触れられている今、
私は本当に無力なんだ。
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どうもこんにちわ！
ここまで閲覧して頂きありがとうございます。
順位が載っていましたね!!
驚きが隠せませんでした……笑
先日は文字数が足りなかったので、
今日ここに感謝を綴らせていただきます笑笑

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