婚姻届を書いてください!!【太宰治】

1話 ページ3

『太宰さぁーーーん!!
今日も会いに来ましたよ！
嗚呼、今日もカッコイイですね、好きです。』


此処は何処って？
勿論、武装探偵社。



私は誰って？
まぁ、社員じゃないかな!!

私は太宰 治さんの未来の嫁だからね


｢なんか今寒気がしたんだけど｣


わぁ！

『太宰様が喋った…!!』

｢感動のレベル、低くないかい？｣



毎日毎日無視されてる私の中の
太宰様ランキングでは上位の出来事ですよ!?


｢乱歩さん、本当に此奴
追い出しては行けないんですか？｣

え、そんな事されたら泣いちゃう!!

｢駄目だよ、絶対にね。｣

『きゃーっ！乱歩君優しい〜』


いやぁ、一歩間違えたら惚れちゃうよねぇ〜

｢じゃあ私なんかではなく乱歩さんのことを好きになれば良いじゃないか。｣


太宰さん…冷たい!!
けどそこも良い!!


けどね、
『そんな簡単に貴方の事忘れられないよ〜』







そう、忘れられないの。


｢ちぇー、じゃ、好きにすれば？｣



やったぁ！本人から許可出た!!


『じゃあこれからは遠慮なく
毎日此処に遊びに来るね!!』



｢五月蝿いが、太宰が真面目に
仕事するようになるから良いか。｣

｢国木田くん!?｣


な、なんと…
私が何時五月蝿くしました!?

可笑しい！
裁判起こせるくらい可笑しいよ!!


『私は五月蝿くなーい!!!』

｢｢｢五月蝿い｣｣｣


酷い…皆、酷いぞ!?




｢ねぇ、なんで私なの？
そもそも君が此処に来るようになる前に会った事あったっけ??｣


ｴｯ……………

失礼過ぎません!?


『勿論あるよ…！
でも、何時会ったかは内緒かな。』


｢えー、当事者なのに？｣









『当事者だから、ですよ』

人にはバレたくない秘密の
一つや二つほどあるのです。

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