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『デモ、ミーンナ笑顔で祝ってクレタヨォ！
…ふふっ、嬉しい…』
監「！」
倒れたまま、先輩のその声に顔を上げる。
…A先輩は、笑っていた。
いつものような薄っぺらい、へらへらとした笑顔ではなく、本当に嬉しそうに。
きっと家ではあまり盛大に祝ってもらえなかったのだろう。
それどころか、罵られさえしたかもしれない。
そう思うと、このNRCの暖かさに目がじんわりと熱くなった。
記「…よかったですね。
色々お話を聞かせて頂き、ありがとうございました。
改めて、お誕生日おめでとうございます」
監「先輩、おめでとうございます」
『…ありがとう』
先輩はニコッと笑っただけだった。
でも、その笑顔に嘘はなかったように思えた。
＊＊＊＊＊
Side.you
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾋﾟｯ
？「もしもし？」
『あ…もしもし。A、です』
？「なんだ、Aか…こんばんは」
『えぇ、こんばんは…ラースお兄様』
ラ「…全く。敬語、それにお兄様なんて…やめてよ」
『…くく、ごめん、兄さん』
人がいなくなり、静かになったパーティー会場で、ラース兄さんに電話をかける。
兄さんの落ち着いた声は、人の良さそうな笑顔を思い出させた。
ラ「どうしたの…って、そっか。今日、Aの誕生日だったね。
おめでとう、A」
『覚えててくれたなんて…ありがとう、兄さん。
みんなは…スフィオン家は、どう？』
ラ「いつも通り、かな。
いつも通り、兄さんがお上様お上様ってペイン様について回って…
ルディはなんか機嫌が良さそうだったなぁ…
ルノーは…よくわかんない」
『…そっか』
スッと目線を床に落とす。
わかっていたことだけど、やっぱり忘れられてるか…
まぁ、兄さんに覚えててもらっただけでも嬉しいよ。
…すると、暫しの沈黙の後、兄さんが口を開く。
ラ「…ねぇ、A」
『？』
ラ「Aが欲しがってた、扉のチャームがついたストラップ、あるでしょ？」
『え…うん。それが？』
ラ「…ペイン様に内緒で、NRCに送っちゃった」
『！？』
へへ、と笑う兄さんに開いた口が塞がらない。
そんなことして、怒られるのは兄さんなのに…
ラ「ささやかながら誕生日プレゼントを、と思って。
…おめでとう、A」
『…っ、あり、がとう…っ』
微笑んでいる、とわかるトーンで話す兄さんに、思わず両膝をつく。
プツッと通話が切れる。
目の前は、ぼやけて見えなかった。
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ぶぃ、さいん(プロフ) - アロンさん» えへへ…(キモい) 折角バースデー召還するならボイスもなきゃな…と深夜にウキウキで考えました← (2022年2月5日 21時) (
レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ぶぃ、さいんさん» いえいえ！というかボイスまで考えてるのすごいですね！！ (2022年2月5日 14時) (レス) id: 568bb71bb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - アロンさん» ウワーッこっちにもコメントありがとうございます！！！ネタは出来てるので頑張ります！！ (2022年2月5日 13時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 番外編も面白い…！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年2月4日 0時) (レス) @page46 id: 568bb71bb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - 雨の夜さん» 夢主くんの場合、見た目と声の美が質量を伴って殴ってきますからね() (2021年10月11日 16時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶぃ、さいん | 作成日時：2021年6月19日 12時
