対価 その9 ページ10
Aside
赤子は泣き疲れて寝てしまった。
子供に罪はないのに、何故こんな恐怖を味合わないといけないのかね。
神様はほんと残酷だ。
A「あれは、さっきの」
私が見る先には、炎を必死に消そうとする魔法騎士団がいた。
その中でも黒の暴牛の少女が頑張っているが、全然消える気配はしない。
黒の暴牛以外にも騎士団がいるが、見るに耐えない有様さね。
A「何が魔法騎士団だ。ただの足でまといじゃないか」
ノエル「!誰!?」
A「国を救うのが魔法騎士団の使命じゃないのかい。なのに、何も救えてない、守れてないじゃないかい」
アスタ「!お前か!!」
少年が気づいた。
私を捉えるその瞳にはどこか怒りがある。
A「この国の、国民の希望が何故ここで立ち止まってるんだい??あぁホントにつまらないねぇ。愛も情熱もクソもないじゃないかい」
レオ「貴様何者だ。敵か!」
A「敵?私が敵に見えるのかい、魔法騎士様」
レオ「…………」
A「分かった。敵に見えるっていうなら、貴方達を助けてあげよう」
ノエル「助ける??私たちを馬鹿にしてるの!」
A「違う。ただこれ以上の被害は出したらダメだということ」
この国が完全に崩壊しない為にも、私も戦わなくちゃいけない。
彼らはまだ顔を顰めて警戒しているが、しょうがないことなのかもね。
見ず知らずの、敵か味方かも分からない、身分も知らない人間に助けられるのだから。
私だって怖いよ。
もし、敵が私の声に反応してくれなければ私は死ぬ。
今までもそれで役ただずと言われてきた。
それでも生きてる以上、卑怯な真似でもしなくちゃいけないんだ。
A「あ、あと一つ。私は貴方達に加勢してこの国を救う。それと同時に貴方達は私に何をくれますか??」
マグナ「あ?見返りが欲しいのか??お前は俺達以上のクズじゃねぇか!!」
A「……そうだね。私はクズだよ、他人と取引するか見返りがなければ生きていけないんだから」
時によっては敵に助けを請わなくてはいけない。
A「それが私の戦い方。さぁ無駄話はもう無しさね、貴方達は私に何をくれる??ん?」
アスタ「お前」
A「なんだい??」
アスタ「可哀想な奴だな」
A「!?」
か、可哀想って。
そんなストレートに……!
あぁなんか彼を相手にしてると、あの人を思い出してくる。
私が嫌いな人間。
“魔法帝 ユリウス・ノヴァクロノ”を。
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時