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対価 その5 ページ6

Aside
おっさんは意識をなくし、地面に倒れた。

そして私も、膝から崩れ落ちた。

ギリギリ手をついて持ち堪えたけど、さすがにキツかったね。

あの最初の魔法はかなりの体力を消費する上に、初めて実戦で使う。

こんなに体力とか消費するなんて最悪だ。

A「ハァハァ」

子供「お姉ちゃん、大丈夫??」

いつの間にか、あの子が隣に来ていた。

肩で息をする私を心配しているらしい。

A「大丈夫だよ。ちょいと疲れただけさね笑笑」

子供「お姉ちゃん!ありがと!!」

A「気を付けてね。お母さん達とはぐれちゃダメだよ」

そう言うと、子供は走って安全な方へと向かった。

これでまぁ、大丈夫だろうけど。

「助けて!!」

あぁ、また聞こえる。

敵の声がする。

魔法騎士団はホント何やってんだよ。

私は急いで被害の大きい平界周辺へ向かった。



平界に着いたのはいいものの、こりゃぁヤバいっすね。

どこもかしこも壊れてる。

あそこに横たわってるのは、魔法騎士団??

ハッ、情けないねぇ〜。

誇り高き戦士が普通に倒れてるよ。

でも他の奴らは必死で戦ってるみたいだけど、そろそろ限界だろうな。

ん?あそこにいる男の子と女の子、敵の攻撃に気づいてない??

あれじゃ、やられる。

え?私が助けなくちゃいけないの??

めんどくせぇー!!!

A「“対価魔法 闇堕ち”」

敵は一瞬で吹き飛び、瓦礫と共に倒れた。

あぁ、あんな簡単にやられるなんて。

A「つまらん」

もう少し粘ってほしいな。

その時だった。

どここらか聞こえる男の不敵な笑い声と同時に、さらに敵が増えていった。

A「嘘でしょおい」

下界にまで広がる炎。

もう傍から見れば手遅れだ。

A「こりゃもう、負けでしょ」

諦めて生存者を探した方がいいだろこれ。

あぁ、あっけない。

あぁ、、つまらん。

A「可哀想に」

炎のせいでさらに大きくなる悲鳴。

私は助けられない。

強くない。

あぁ魔法騎士団だけが希望なのに。

私が強かったら、どれほど救えただろうか。

いや、それでもきっとムリだろう。

私の魔法じゃ、範囲も規模も限られる。

誰か助けないのかな。

誰か………

そう、誰か…………

「お願い、助けてぇぇぇ!!!」

A「!!」

ハハ、誰かか。

そんなヒーローどこにもいやしないのに。

自分しかその誰がにはなれないのに。

対価 その6→←対価 その4



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闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時

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