対価 その31 ページ32
Aside
A「ん、んぅ……」
ここ、どこだ。
床が冷たい。石の上か。
A「ここは、牢獄？なんで…」
あぁそっか。ユリウスに＿
私、殺されるのかな。
国王は王家を嫌ってるんだ、そりゃ殺すか。
ハハ、まさか命を拾ってくれた人間に命を売られるなんて。
信じた私が馬鹿だったか、いや、あの時の私は信じるしかなかったんだ。
A「あれ、グリモワールが…ない!?」
あの野郎、もしものためってか。
ホント短い人生だったなぁ…。
母さん、ごめんね。折角助けてくれたのに、ようやく全部思い出したのに。
メルシー『せめて、この子だけでもｯｯ!!』
死んでしまった私を、母さんは魔法を使って生き返らしたんだよね。
自分の命と死んだ人間の命を“交換”して。
名前「ごめんね……ごめん、ね…！」
？？「おい、なに泣いてやがる」
A「……………ぇ？」
この声は…！
A「ヤミ団長!!!!」
ヤミ「助けに来てやりましたよ、王家様」
A「王家様だなんて、なんでここに」
ヤミ「ユリウスの旦那の様子がやけに可笑しかったんでな。念の為ついてきたらこの有様だ」
A「そう、ですか」
ヤミ「なにがあった？旦那はなにを考えてる」
そっか、この人も昔からユリウスを知ってるんだよね。
A「あの人は国王と繋がってましたよ。私を守るだの守りたいだの言っておきながら、私を捕まえるのが目的。きっとこれから私は国王の元へ連れていかれ、殺されます」
ヤミ「殺される??旦那はお前の育ての親だろ。なんで止めようとしなかった」
A「最初は本当に守ってたんだと思いますよ。でもあの人も結局は自分の地位が大事なんです。だから母さんを見放した…」
なにが戦友だよ。
あの人は、あの男はずっと綺麗事ばっかだ。
ヤミ「まぁ詳しいことは知らんが、まずお前をここから出さないとだな。てかこの鉄格子魔法かかってんじゃねぇか」
魔法がかかってるなら簡単には切れないだろう。
闇魔法が効くかどうかはわからんけどね。
ヤミ「ちょっと下がってろ。
“闇魔法 闇纏・無明切り”」
ガシャンッッ!!
効きよったか。
ヤミ「よっしゃ、これで外に出られるな。ひとまず逃げるぞ、そんで旦那を見つけて意図を聞き出す」
A「……どうして、助けるんです？」
ヤミ「ありきたりなこと言ってんじゃねぇよ。なんの罪もない奴が牢獄入れられてんだ、助ける理由なんざそれで充分だろ」
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闘乱雪(プロフ) - 感動しました！涙脆い私だけなんでしょうか？凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (
レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます！初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか？そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パパゴラス3世 | 作成日時：2018年12月29日 20時
