対価 その28 ページ29
Aside
国、王!?
A「どういうことさね!?!国王!?王家はこの国の建国した一族で崇められたんじゃないの??」
シャーロット「国王?我が国の!?あの、王家を……!!」
ジャック「カッカッカッ!!こりゃあ驚きだ!まさか国のトップが同じく国のトップといえる存在を消したなんてな!!」
ユリウス「この事は機密だ。いいね」
ユリウスが団長達を口止めする。
ユリウス「皆は戻っていいよ。A、君はまだ知りたいだろ。僕についてきて」
A「あぁ」
ユリウス「じゃあ行こうか」
会議室を出たユリウスの後ろをまだ整理できてない頭のままついていく。
A「…ねぇユリウス。どうして今がその時だと言ったの…」
違うと思うよユリウス。
だって今私は、
何故たか心の底から国王を、憎む気持ちでいっぱいだから。
めんどくさいよ。こんな気持ち。
私が生きる時間をかけて王家の謎を解きたいと思ったよ確かに。
でも、その対価がこれ??
グリモワールと私の命を取り引きしたのに、これは理解に難しいよ。
ユリウス「きっと、君は国王を許さないと思ったから。………さ、ここで詳しい話をしよう」
着いたのは魔法帝の仕事部屋だった。
扉の先には立派な空間が広がり、私の混乱した頭をも圧倒する。
ユリウス「そこに座ってくれ。…それで、何が知りたい??」
バンッ!
A「何がじゃなくて全てだよ!!」
ユリウス「あぁ分かった。それじゃ全てを話した後に、国王に会おうか。この国が隠す闇を知ってから」
A「長くなるなら聞かない。簡潔に話して」
ユリウス「………分かった。まず簡潔にこれだけは言おう。
国王か王家を滅ぼし理由だ」
ユリウスは静かに語りだした。
私の知りたかったことを。
ユリウス「かつてこの国は建国した王家、“アルセウル一族”を筆頭に勢力をのばしていた。アルセウル家の命令は絶対、神聖なる一族。誰もが彼らを敬い崇めた」
A「……」
ユリウス「でも中にはそれを良く思わない人達だがいるんだ。姿も知らない存在を崇めることに不審を抱く人達が。………
それが、国王たち王族だ」
A「でも母さんは」
ユリウス「そう、君の母親は唯一姿を露にした人物だ。先代魔法帝メルシー・アルセウル。君の母親は、メルシーは僕の良きライバルだった…………だがそれが、いけなかったんだ」
A「え」
ユリウス「国王はメルシーを嫌っていたんだ。彼女が強かったら、誰も国王に注目してくれなかったからさ」
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闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時