対価 その34 ページ35
ヤミside
A「ちょっと待って下さい!!」
ヤミ「おい止まってんじゃねぇさっさと走れ!」
A「いやいやいや!!ちゃんと説明してください。私の命を引き換えに母さんを取り戻す??それってつまり」
ヤミ「つまり、お前の母親を蘇らす気だってことだ」
まだ理解できていない様子のA。
そりゃそうだよな、突然のことだから
でも今は本当に止まっているわけにはいかねぇ、事実を確認するためにも早くあの人の元へ行かねぇと。
A「な、なんでそんなこと貴方が知ってるんですか!!まさか貴方もユリウスと同じ」
ヤミ「別に信じたくなきゃ信じなくていい。だが、旦那が手遅れになるぞ。あとお前もな」
A「……」
ヤミ「はぁ。分かった、今俺の知る限りの事を話してやる。だから話し終わったら立ち止まらず走れよ」
A「……」
ヤミ「旦那とお前の母親が戦友だったのは分かるな?」
A「えぇ」
ヤミ「あの二人は国中で有名な魔道士だった。メルシーさんは特に魔法帝だったから、だれもが知っていた。
旦那もメルシーさんの実力を認めていた。
だから分かりたくなかったんだ、戦友の死を。旦那にとってメルシーさんは心の支えでもあったからな、影響はデカかった」
ふぅ、と新しい煙草をふかす。
ヤミ「旦那にとってメルシーさんは凄く大切な人だった。でも救うことが出来なかったそんな自分を、旦那は憎んだんだ、己の弱さも全て」
A「でもそれだけで母さんを生き返らせます?まるでなんかユリウスが母さんを愛してるみたいな展開に……」
ヤミ「そうだ」
コイツ勘だけは鋭いな。
A「は、はぁ!?!?!!」
ヤミ「ま、本当かどうかは知らんがな」
A「貴方いろいろと爆弾発言してる自覚あります??」
ヤミ「ねぇよ」
A「ですよネ」
ヤミ「そんなことは今はどうでもいい、話を戻すぞ。旦那は愛してたメルシーさんを失い、自分の魔法でどうにか生き返らせれないか試した。何度も何度も、いつも。
それでも死者は、戻らない。
この世の摂理に逆らっちまうからな。
それでも、旦那は諦めなかった。だからどんな手段でもいいから方法を探したんだ。
すると、その弱みに漬け込む奴らが出てくるンだよ。国王っていう、最低野郎が 」
いま思うが、一体国王は旦那にどんね取り引きを持ちかけた?
その取り引きを承諾した所でメルシーさんが本当に戻ってくるなんて確証ねぇって旦那も気づいてたはずなのに。
.
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時