対価 その1 ページ2
NOside
それは、突然のことだった。
マルクス『全魔法騎士団に通達です。ダイヤモンド王国の侵略軍が迫ってきてる模様です。対応できる騎士団はすぐに駆けつけ、応戦をお願いします』
いつもと変わらない日常が訪れている各魔法騎士団のアジトに、魔法帝側近のマルクスの声が響いた。
交信魔法で伝えている為、それだけ言い終わると、はたりとマルクスの声はやんだ。
すると、ほとんどの魔道士は動き出した。
国の為なのか、団の為なのか、はたまた自分自身の為なのか。
そしてここ、黒の暴牛の魔道士もまた動きだそうとしていた。
アスタ「侵略軍だとぉぉ!!!」
マグナ「よっしゃ、アスタ!早速行くぞ!」
アスタ「はいっす、マグナ先輩!!!」
ラック「僕も忘れないでよね」
ノエル「あ、ちょっと!私も行くわよ!!」
希少な魔法を使う彼を筆頭に、声を上げるその他の者達。
それを傍から見守る者もいれば、興味が沸かず妹の写真を見入る者もいる。
アスタ「早く行きましょう!さぁ、ゴーシュ先輩も!!」
ゴーシュ「ふざけんな。侵略軍とか知るか、それよりマリーの方が重要なんだよ」
アスタ「(やっぱりこの人ダメだぁぁぁ!!!)」
そんなアスタとゴーシュを横目に、他の者達は準備を済ませていた。
ノエル「ちょっと馬鹿スタ!さっさと行くわよ!」
アスタ「あ、すまん!よっしゃぁ、行くぞぉぉぉ!!」
今日も変わらずカオスなアジトは、彼らがいなくなるとたちまち静かになった。
A「ん?なんか地上が騒がしいねぇー。また魔法帝の凱旋かなんか??」
ここは魔道具などが揃うブラックマーケット。
そこに住むとある少女は、いつもより慌ただしいマーケットの人波を退屈そうな目で眺めていた。
A「ちょいと旦那」
男「あ?なんだい嬢ちゃん」
A「なんかあったのかい?なんだかいつもより騒がしいというか」
男「なんだ嬢ちゃん知らねえのか」
A「?何を??」
男「今この国はダイヤモンド王国の攻撃を受けてんのさ。魔法騎士団が駆けつけて来てくれてはいるが、危険が及ぶ可能性がある。嬢ちゃんも早めに逃げな」
A「あぁそう。じゃあ、私も逃げようかね」
男「そうしな。じゃあな、嬢ちゃん」
そう言って男は早足に歩いて行った。
今だ動かない少女は、息を吐くように呟く。
A「つまらん」
そして少女はまたつまらなそうな目をして、人波へと姿を消した。
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闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時