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「さあさあ…位置につきまくりなさい。」
ミッドナイト先生の声が少し踊っている気がする。
こういうの好きだもんな…睡さん。
そんなことを考えられるくらい、脳のキャパに隙間が出来た。
人の流れに身を任せていたら運よく比較的前にスタート位置をとれた。
少し周りを見渡せばチラホラＡ組の人もいる。
さて、これは後々恨まれそうだが…
大半の生徒の参加を防いでもしまっても良いだろうか？
申請済で使用することが出来る種を取り出す準備をして
走り出すため少し前のめりに構える。
順に点灯する明かりがじれったい。
早く、早く…。と、皆がその時を待った。
パッ、
明かりが灯るその瞬間。
ミッドナイト先生のスタートの声とほぼ同時に足が動く。
パチンッと開けた収納から種を取り出し
そのまま自分のスタート位置から零すようにパラパラ落としていく。
いくつか落とした後は腕を振り上げて壁際に向けて投げ捨てた。
恐らくスタートダッシュはかなり良好。
やはり時間に携わるとコンマ単位の時間の進みに敏感になる。
身長もそれなりにあって動きやすい体格ではない。
だから、後ろの人たちが邪魔臭いの。
すみません…。と脳裏で一度謝って
スタートの門を潜り切ったと同時に砂時計を出現させる。
きっと蒔き方が荒いから、全てを封鎖は出来ないけど…
それだけ狭い道がさらに狭まれば大半は封じ込めるはずだから。
『…ん、芽吹かせよう』
クルリ、と回った砂時計は
後ろでバキバキバキ…！！と激しい物音がして
前にいる僅かな人たちが振り返る中
それが何たるか知っている私だけは一切振り返ることなく次へ移る。
間一髪。
次の種「オオオニバス」を数メートル先に投げやった直後
前方から音を立てて冷気の波が走り出す。
少しばかり焦ったが、顔に出すほどではなく
瞬時にオオオニバスを咲かせ、葉の上を跳ねるように前方高所へ駆けあがり回避。
轟さん、か…。
彼を１位にするのは怖いな。広域攻撃が厄介。
遥か上空で彼の様子を見ていたが
その先に控えている「障害物」に懐かしさを覚える。
少し興味があり、入試方法が少し異なると聞いた
推薦入学者がこれと同対峙するのかを蓮の上を渡りながら見守る。
秘策もあるので心の余裕があるので問題ない。
今は…轟さんの傾向と出力を測る方が後々に有利になってくるはず。
見つめた先、彼はココからは聞こえないが何か呟き、右手を振るった。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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