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「それにしても、今回は大変だったね…
まさかあの雄英に敵の奇襲があるなんて…」
『…そうですね、あのセキュリティで外部からの奇襲なんて
先生方もきっと予想していなかった、でも可能性は考慮すべきでした。
セキュリティというのは入り口から目的にまでの通路ありきで考えていたから。
…今回のようにルートなんて枠組みを無視した侵入は、想定外です。』
「…Aちゃん、君の検査担当の先生から結果を聞いていてね
ふくらはぎの外側にある腓骨という所にひびが入っていたそうだよ。
Aちゃんも、怖い思いをしたんだね。頑張ったね、えらかったね…。」
『！ 骨にヒビ…？全然気付かなかった…。』
別に思い当たる節がなかったわけじゃない。
オールマイトが来る直前の脳無の攻撃を往なす際
蹴り技を仕掛けた右足を相手の拳が掠め、その勢いだけでも吹っ飛ばされた。
もしかしたらあの時、掠めた右ふくらはぎを傷付けていたのかも…。
でも、歩行が可能だったからと言って
足の骨にヒビ入れておいて、全く気付かなかった、痛みを感じなかった。
「…アドレナリンが出ていた、だけではないだろうね。
検査結果の写真も見たけど、しっかり腫れていたし…今はどうだい？」
『ほんの少し、違和感程度の痛みです』
「やはりまだ事故の後遺症が残っているみたいだね…
不全麻痺による感覚の鈍麻
当時に比べたらだいぶ良くなってるけれど…。
先生としてはヒーローを目指すならしっかり治していきたいね。」
『……。』
案外、便利なものだったりする。
でもきっとそれが逆に良くないと先生は言っているのだろう。
私は、これでいいと思ってる
痛みが薄いままなら怖くない痛くない、立ち止まらないでいられる。
それが「医師」には危ないと分かっているから
止めようと、治そうと言っているのだろうけれど。
先生は、私の願いを知っている。
私が何を思ってヒーローを目指し、今回も無茶をしているのか
どこにたどり着きたいのか、どうなりたいのか。
あの時から変わらない私の願いを、恨み言を知っている。
『…それより、消太さんは…』
だから、怒られたくなくて説教・正論が煩わしくて話を変えた。
先生の前だと少し幼児帰りしてる自分がいる。
まぁ、６歳から定期的にカウンセリングしてもらってるおじいちゃんだから、かな
今の切り返しも、きっと消太さんや学校の先生には絶対しない。
先生はまた柔らかに笑って「大丈夫」だと教えてくれた
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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