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若干接触のあった面々がそろっている。
それもあってか目の前の緑谷くん以外の３名もこちらを驚いたように見る。
その視線にいい気分はしないが、どうでもいい。
ただ、文句の１つや２つ言ってやらなきゃ気が済まない。
「私は…あの人のため、貴方達生徒を生かさなければならない！
突発的に命を投げうつような行為に出られたら流石に守れません！！」
向き合う彼の目は零れ落ちてしまうんじゃないかと錯覚するほど
大きく、大きく、見開かれていたが
次第にじわじわと苦しげに、泣き出しそうに瞼が下がっていく。
小さく、押し出された「ごめん、」という言葉
彼のこういう危うさは中学の時目にした
爆豪さんのヘドロ事件の時に分かっていたけれど…
どうにかしてほしい一方で、どうにもならない気がしていた。
「…脳無」
外野で爆豪さんと切島さんが話してたり
手を身に付けた男が何か言ってたのは分かっていたけれど
それらは全部聴覚の波に飲み込まれ、聞き取り切れずにいた。
そして突然その波は凪ぎ、男のたった一言。
あの一番危ない敵の名前を呼んだ声がスッと耳のうちに入る。
幾度もその名前を聞き取ってきたためか
その名前を唱えた男ではなく、その名前の所有者に目が向いた。
半身が凍てついた脳みそむき出しの敵は
氷に蝕まれた体を労わることなく、容赦なく自身の体を砕け散らして起き上がる
異常。
その一言に通じる容姿と行為。
更に砕け散った右側の四肢は筋繊維が指先へ向かって
走るように、編むように伸びていき
手足の形を作り上げてから覆うように皮膚が広がり、むき出しの筋繊維を覆いつくす。
何事もなかったように、風貌は襲来時と同じものになっていた。
異常。おかしい。ありえない。
常軌を逸した。という言葉では生ぬるい。
…あれと、短い時間とは言え対峙していたのか、私は。
続々と、今になって何かが背を駆け抜けた。それに伴い一滴の汗が頬を伝った。
２つの個性因子を遺伝することはある。
でも関連性のない個性を…いや、２つの異なる個性を有するなんて
そんなこと、現代生物学上の人間には不可能な、ハズ。
あれは、もう人間じゃないのだと理解してしまう。
精神的にショックな今目の前にいる存在に頭痛がしそうだ。
振り払うように深く息を吐き出して視線だけを回し、状況を再確認する。
オールマイトは負傷。学生４名は目立った外傷はない。
敵は３名、うち１名は爆豪さんが押さえてる。
数だけなら、有利だった。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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