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「私が来た……！！！！」
それは、あの時欲しかった言葉であり、今欲しかった言葉。
土煙の中を揺蕩う貴方の髪はその色のままに輝いて見えて
貴方の存在そのものは絶望的とも言えるこの状況では一縷の光。
刹那。
一瞬の瞬きの隙間とも言える僅かな時間で彼は複数人を一撃ダウン。
そのまま吹き飛ばされたせいで敵から強制的に離れていて
かつ最も出口に近い私の真横に消太さんを含めた４人を脇に抱え降ろした。
あの距離を一瞬で…。
時の個性でもないはずの貴方が詰め寄ってくると流石と思わざる得ない。
瞬時の移動に思考が追いつかない３人のキョトンとした顔を流し
こちらを…消太さんの血とその悲惨な状態を見て顔を顰めた。
消太さんを見つめた視線は、そのまま私に流れ
自責の念に駆られているのが見て取れる苦々しい表情のままに
「相澤くん…それに過来少女…すまない…！」と、謝罪の言葉を口にした。
それが、私に向けられた理由を知っているのは当人を除けば
私自身と、今は聞こえていない…傷付き、気を失ったこの人だけだろう。
『…でも、今度はまだ生きてる。私も動けた。』
意図もせず口から漏れだしたのはこの言葉だった。
自分が口にした言葉にもかかわらず、ぼんやりとしていて
まるで他人が口にした言葉のようで
水面に落ちた雫が波紋を産むように、静かに自分の中に拡がっていく。
それ以前に、この人は覚えていたのか…私のことを。
それなら、この言葉に込めた思いも…分かってくれてると思う。
オールマイトはその言葉にハッとしたような表情を浮かべ
何かを言いたそうだったが、状況が状況だ。
切り替えたようで「それこそが人の成長だよ。」と一言だけ。
「…皆、入口へ！」
オールマイトにそう言われ、３人に手伝ってもらって消太さんを運ぶ。
悔しいとか、私が…とか、色々思うところはある。
でも私たちはただの学生で資格もない、その上「先生」の指示でもある。
でもねオールマイト。
私もかつて貴方のファンで、貴方を目標としていた。
だから貴方が何かしらの原因で全盛期程の活動ができないことは分かってた。
ある時を境に貴方は表に立っている時間が短くなっていった。
…そんな貴方にこれを相手しきれるの？
そして、それらの心配は的を射ていると思う
根拠はオールマイトそのものでは無い
それを裏付けたのは何故か貴方が特に可愛がってる
何かしらの繋がりがあると私は踏んでいる同級生の顔色が良くない。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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