48second ページ5
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また彼に心を乱された。
胸がグワッと熱くなり背筋に何かがビリビリと走り抜ける感覚。
思わず全身に力が
いつの間にか握りこぶしを作り、それは力みすぎてプルプルと微かに震えていた。
爆豪さんも過去にこんなことが無い、と言わんばかりに目を見開き
気がつけば緑谷くんを掴みあげていた利き手であろう右手は力が抜けたように解けていた。
その手を払い、脱兎のごとく緑谷くんは走って逃げ去った。
その背中を眺めて「まぁ…内面は変わらず緑谷くん、か」と溜まっていた力が抜けてしまったけど
かくいう取り残された爆豪さんも緑谷くんが去っていった先を軽度にだが睨むように見据えた
…さて、こんな空気で私はどうしたらいいんだろう？
「…おい、」
肩を竦めて視線を他所にやっていたら先程までより一層低い声で声をかけられる
…これ緑谷くんのせいで私の方が当たり強くなったりしないよね？
えぇ…やだなぁ、心底困る。
「なんでしょう？」
爆「てめぇは個性があんのか？」
「…えぇ、まぁ。」
肯定したら「…チッ！」とだいぶ盛大に舌打ちをされた
爆「無個性じゃねぇんか」
「まず私無個性だと肯定した覚えがないんですけど。」
爆「ならハッキリ否定しろやクソ！！」
「勝手に話を完結させたんじゃないですか」
爆「サッサと答えなかったろーが！」
確かに、言われるがままに教えて差し上げるのも腹立つな…
なんて子供じみた対抗心から反抗し、即座に答えるのを渋ったのは認める。
でも、嫌じゃない？
どっちの方が立場が上とかでもないのに命令口調をすんなり容認するの。
私はムカムカというか…なんか、嫌だけど。
彼と話すのも疲れてきた所、そろそろ終わりにしようとこちらから問いかける
「私も呼び出して聞きたかったのはそれだけですか？」
すると先程までの荒々しい物言いから一変、静かに…でも鋭くこちらを見つめ直す。
不貞腐れるような、でもそんな可愛らしい表情ではない
まぁなんとも名状しがたい表情で少し間を開けてから口を開いた。
爆「…デクの合格について、お前はなんか知ってんのか」
聞かれる気はしたがそれに関しては私も凄く知りたいところ。
むしろ幼馴染の彼が知らないというのに私が知るわけもないだろう。
そう思いつつも私が返した返答は
「…知らない、むしろ興味津々。」
本当に、思ったことそのままだった。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - あるとさん» わわっ、ありがとうございます！！アニメに居そうなキャラクターにしたい一方で固まったビジュアルをキープするのが作者として楽しくも難しく…。大人になりたくとも成長できずにいる彼女を好いてくだされば作者冥利につきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 書きたいことはまとまっていませんが書きます。主人公の冷静さ。冷めているようで好奇心はしっかりとある。年相応……とは言えずとも、どこか冷酷になりきれない。そんなキャラクター性に興味を惹かれました。今後の物語の展開を楽しみにしています。 (2020年7月9日 11時) (レス) id: ac43156437 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - いたちょこさん» お返事が大幅に遅れてしまい申し訳ありません。主人公の内面が良く伝わっているのであれば書いている甲斐があります。じわじわと更新する形になるでしょうがよろしくお願いいたします。 (2020年5月14日 18時) (レス) id: 4d796a00d6 (このIDを非表示/違反報告)
いたちょこ(プロフ) - とても面白くて大好きです！主人公の気持ちが凄く伝わってきます。こういう書き方は尊敬しかないです。素晴らしい作品を読ませて頂き、有難う御座いました。これからも頑張って下さい！ (2020年3月1日 20時) (レス) id: 3485aa3116 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» 評価を作品の完結後にやりたい、という話も耳にしますがその場合章ごとの評価はされないのか…とか思ってしまうんですよね…。それか評価でなくてもコメントでここはこうで良かった、こうの方向での話も見たかったなどが聞きたくて…カナデ様の言葉すごく嬉しかったです (2020年3月1日 17時) (レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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