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「えぇ、その節はすみませんでした」
「ちょ、やめて！？そういうわけじゃねぇから！」
慌てたように私を制する彼。
その一方私は前の席に座る、ということは出席番号が近い
つまり名前の頭文字は「か」か「お」辺りか…
なんて、会話と全く関係のないことを考えていた。
「あ！そう、俺上鳴電気ね。よろしく」
「…過来です。」
上「え、下の名前は？」
「過来Aです。」
押しが強い。
別にあえて隠しているとかでもないので構わないけど
なんか、こう…グイグイくる人だなぁ。
上「過来Aちゃんね。
あ、もしかして名前で呼ばれるのに苦手意識とかある感じだった？」
それならごめんな…と表情豊かに話しかけてくる
そういったところに気を使えるんだ…なんて
結構失礼なことを考えているこちらの心の声なんて知らない上鳴さん
「いえ別に。」と短く答えるが
終始変わらぬテンションの私に気を使ったのか
「じゃあまずは苗字呼び捨てで呼んでもいーい？
で、仲良くなったらAちゃんって呼ばせてよ。」
と、少しづつ仲良くなろうと言ってくれた
距離感を一気に詰められるのは苦手で、そういった配慮は凄く助かる
代わりにと言っては難だが、「さん」ではなく
年相応に「くん」で呼んでほしいと言われ、それは了承した
そのまま上鳴くんと話した
といっても彼が８割、私が２割程度の口数だが…
そして駆け足で帰って来たと思われる緑谷くんが後ろのドアからやってくると
そこから数分としないで前のドアから消太さんの姿。
手元のプリントやテキストの確認を取り
明日以降の時間割の発表などが行われ、本日の学業は終了
バラバラと帰っていくクラスメイト達をチラリとみてから
今度こそ、一人落ち着いてテキストを眺める。
あー…こんなことやるのか、とか心の中で感嘆を漏らしていると
気が付けば教室には片手分の人数になっている。
「なぁ、ちょっといいか？」
周囲を眺めるように一周視線を投げた
その直後、今度は後ろの席の赤い髪の男の子に声をかけられた。
どこか見覚えがある気がしたけれど
これまで赤い髪の人間と面識を持った覚えがない。
「なんでしょう？」と短く問い返せば視線を少し下で彷徨わせる
が、スグに何かを決意したように真っ直ぐ視線を交えてくる
その目は、やはり既視感があって
でも何処か、見覚えがあるものとは少し違って見えた
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睡-ｽｲ-(プロフ) - あるとさん» わわっ、ありがとうございます！！アニメに居そうなキャラクターにしたい一方で固まったビジュアルをキープするのが作者として楽しくも難しく…。大人になりたくとも成長できずにいる彼女を好いてくだされば作者冥利につきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 書きたいことはまとまっていませんが書きます。主人公の冷静さ。冷めているようで好奇心はしっかりとある。年相応……とは言えずとも、どこか冷酷になりきれない。そんなキャラクター性に興味を惹かれました。今後の物語の展開を楽しみにしています。 (2020年7月9日 11時) (レス) id: ac43156437 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - いたちょこさん» お返事が大幅に遅れてしまい申し訳ありません。主人公の内面が良く伝わっているのであれば書いている甲斐があります。じわじわと更新する形になるでしょうがよろしくお願いいたします。 (2020年5月14日 18時) (レス) id: 4d796a00d6 (このIDを非表示/違反報告)
いたちょこ(プロフ) - とても面白くて大好きです！主人公の気持ちが凄く伝わってきます。こういう書き方は尊敬しかないです。素晴らしい作品を読ませて頂き、有難う御座いました。これからも頑張って下さい！ (2020年3月1日 20時) (レス) id: 3485aa3116 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» 評価を作品の完結後にやりたい、という話も耳にしますがその場合章ごとの評価はされないのか…とか思ってしまうんですよね…。それか評価でなくてもコメントでここはこうで良かった、こうの方向での話も見たかったなどが聞きたくて…カナデ様の言葉すごく嬉しかったです (2020年3月1日 17時) (レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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