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人のことばっかり考えてる場合じゃなかった。
気を抜いていたところに唐突に自分の名前を言われ
少しだけ肩を揺らし、思わず先生に向かって渋い顔をしてしまった。
緑くん？を追い詰めていた爆豪さんは「あぁ！？誰だ、そいつ！！」と喚いている。
こちらが避けていたという事もあり、やはり私を把握してなかったらしい。
上手いこと立ち回っていたのに、先生め。
私とクラスの仕事とか、去年同じクラスで会話とは言い難い
とても短い会話をした人らが私の方を見た
誰も彼もその目は「嘘だろ」と言いたそうで、対して私も「ですよね」くらいの気持ち
そしてクラスメイトたちの視線を追ったのか
私を識別した爆豪くんは緑くんを放置してこちらに向かってくる
バンッと中々に大きな音を立てて、私の机に叩きつけられた手
そしてもう一方は牽制の意を込めてか小さな爆発を数回
「おい」
短く、しかし低く威圧するような声で呼ばれるので仕方なくそちらを見て視線を交わす
やる気のない目だなとよく言われているけれど
それが気に触ったんだろうか？分かりやすく青筋を立てられる
何も言わないのもアレか
そう思い、とりあえずこちらも短く返す
「…なにか。」
爆「テメェが“カライ”か」
「えぇ、まぁ…過来ですが」
爆「個性は」
最早疑問符もつかないような言い方に心の中に呆れと少々ムカつきがフツフツと湧く。
言われるがままに、必要のなかった会話をして、わざわざ教えるのも腹立つ
先の学力自慢も私は模試なんて受けられないから「唯一」ってだけだろって言ってやりたい
言っておくが絶対お前より頭いい自信がある。
学生生活勉強以外お友達いない人間舐めんなと言ってやりたい
しかし、また担任の先生が余計な口を挟んでくる
「過来。お前個性申請されてないよな？
俺は、てっきりお前も無個性なのかと思ってたんだが…」
その一言を皮切りにある一人除いたクラス全体から爆笑が湧く
嘲笑の声の中わざわざ反論するのも面倒臭くなって小さく溜息を吐いて目を伏せた
それを肯定と取ったのか目の前の爆豪くんもあざ笑い始める
爆「はっ、この現代社会で超希少種の無個性がクラスに2人とはなァ！」
勝手に勘違いして嘲笑う姿は滑稽
このセリフに私は何も思うことは無いけれど緑くんは何を思ったのだろう
視線を下げて苦々しい表情をする彼の気持ちなんて結局
他人でしかない、同類でもない私には分からない。
でも
ただ、本当に悔しそう。
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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