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集団の頭上から一言失礼して、オオオニバスによって高所にたどり着くと
集団の前方に飛び降り、そのまま走り去る
出現させたままだった砂時計は
“オリフィス”というクビレが広がり時の進行を強化させたままだ
それを元の細さに戻し、また逆さにすると
オオオニバスはミルミル縮み種の形に戻ると「投げる前」に戻った。
まぁ、自動で手中に収まったということ
種の回収もした所で小走りだったスピードを上げて
周囲に警戒しつつ土地勘を探る。
誰も周りにいないから
自分以外の音の発生源=仮想敵だと推測出来る、そう考えたら発見しやすい
曲がり角に差し掛かるところで
ギュイィィという荒々しいモーター音が複数
こうも分かり易く音を立てて接近してくるのか…
序盤は建物の上から探す必要はなさそう
先程のオオオニバスとはまた別の種を５つ、ポケットから取り出す
まだ、私が時を動かす対象としてストックできるのは
５つまでだから五体以上ではないことを祈る他ない。
身構えていると現れたのは６体、１体は個性で対処しきれない
考えつつも手前にいた五体
それぞれ関節のような部分の隙間に的確に種を投げ込む
そしていつものように両手を叩いて広げると
ポポポポポン、と五つの砂時計が横一線に並ぶように出現
それをまた大きく広げた腕を胸の前で砂時計を巻き込んで叩く。
すると、先程までそれぞれバラバラの色だった砂時計は
虹のようなカラフルな砂が流れる
先程より一回り大きな「１つの砂時計」にまとまる。
同じサイズの物体を同じくらいの時間を操作する時
操作内容も「咲いてた頃に巻き戻し」と共通する場合はこれが早い。
まとまった砂時計をいつもの様にクルリと回し
その上オリフィスを広げ中の砂がザッサーと下へ降り注ぐ。
それに伴い、仮想敵の足や腕の関節の中に入り込んだ種は急成長し発芽する。
植物は関節からバキバキバキッと音を立て内部から破壊し行動不能にした
発生したのは「アガベ」という多肉植物
品種はメキシコに生息しテキーラの原材料として許可されている
「アガベ・アスール・テキラーナ」というもの
今回使ったのは２年の成長を経た経験のある２ｍ程度だけど
家に５年の成長を経た全長５ｍにも及ぶ種もストックされている。
演習における仮想敵のサイズがさほど大きくなかったのが幸いだった
「って、考察してる場合じゃないや」
たった今壊した仮想敵の影から
残る一体がこちらに向かっているのが見えた。
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
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