34second＿＿Ｋ ページ36
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色々あった。色々思うことがあった。
折れそうになって、グシャグシャにした進路希望表。
それでも気持ちだけではどうにもできなかった「怖いと思う自分」も
自分のひとつだと、やっと踏み出して
全てを重く受け止めて、この場に足を運んだ
周りの受験生全員がそうやって、ここを目指した漢気のあるヤツらで
まだ心の内にいた弱い自分が「本当に大丈夫なのか？」って問いかけてくる
「質問よろしいでしょうか！？」
と、顔もイマイチ認識できない距離にも関わらずここら辺まで響く声
言い方が硬っ苦しい様な声は質問に続け、他の受験者への注意もしていた
１度途切れたセリフは何かの弾みで付け加えるように
また別の受験者を注意していたが
その相手か？水色っぽいような白っぽいような髪…
長さ的に女子が立ち上がる
その女子は本当に相手に聞こえればいい、といったの声量で話していて
よく聞こえないが、途中聞こえてくる言葉を繋いで何となくわかった内容は
「言葉を選べ、同校の奴や他のやつをバカにするな」ってな感じだと思う
『あ、あー…受験番号2232のリスナー？満足した？』
説明担当のプレゼント・マイクは少し控えめに確認をすると
その女子は満足したのか会場全体に向けて少しさっきより声を張って謝罪した
他人のために動ける、話せるって言う点において凄く尊敬した
前のこととか引きづってる訳では無い。はず
それに相手がどういう意図で話していたのかも分からない
だから、なんとも言いづらいが
結果として他人の為になってるのがかっけェなって思った
試験場に移動すると先に移動していた受験者が前で集まってて
俺も小走りでそちらに寄る
その時
トンッと視界の端に写ってた、前にいた人にぶつかる
「あ…」
よくよく見ると色素の薄い水色でスッとした綺麗な顔
そいつはさっき見た女子だった
「悪ィ！」
「いえ、別に…」
覇気のない、ボソリと呟くような声
でも前を見ている顔は緊張で震える寸前の俺とはうって変わり、平常そのもの
その上
「この為にやることやったなら、ここでもやることやればいいんです。
なりたいと思っているものがある人は、それに必要なことを必要なだけやればいい」
「全てができる人なんていないんですから。」
初対面にも関わらず背中を押されてしまった
「お先。」と言い残し先に進んでいくアイツはきっと受かる
なら、また会った時
同じ学び舎で胸張って漢らしく礼を言おう
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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