24second ー冬ー ページ26
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そんな彼を見てから長い時間が経過していった
季節は巡って肌寒い冬
元々口数が少なく、彼から声を掛けられない限り会話も無くて
時々景色を眺めるように彼を見るとまた疲れているな、なんて思った
その疲れに比例するように
彼の体格は初めて言葉を交わした時より格段に良くなっている
本気で雄英を目指しているのか…やっぱり面白い
でも筋トレとか、体格を絞ったところで無個性で受かるとは思えない
何か策でも講じているのかな？
色々考えるタイプみたいだし
何も考えないでことを成すとは思いづらいんだけど…
とりあえず、
「早く帰りたいんですが、睡さん」
「えぇ…そんな釣れないこと言わないでよ。ほらこれも似合うわよ」
「いや、帰って筋トレしないと…」
絶賛デパートに買い物中。私はお人形状態で棒立ち
買い物の相手は
ミッドナイトという名前でヒーローをしていて消太さんを教職に誘った本人
小さいころから知っているヒーローの１人
消太さんじゃ私の服を見繕えないので
「女の子」としての私の育成はほとんどこの人がした。
で、現在も私の服をこの人が楽しそうに選んでいる
ミ「ねぇ、冬服の予算って幾らくらいなの？イイのあり過ぎて絞れないんだけど」
「ランニング用に重り買っちゃったんでそんなに掛ける気ないですよ」
ミ「ええぇ！…じゃあいいわ、買ってあげちゃう」
「睡さんそれいつも言ってますよね。絞って下さい、お金は結構ですから」
ミ「え〜…ならA、この３つならどれがいい？」
「どれでもいいですって」
興味がそんなにない案件なので流し流しで対応していたら
睡さんは、あからさまに口をへの字にして不貞腐れてしまった。
気を掛けてくれてるのは分かってるので申し訳なくも思うけど
唐突にＬＩＭＥで
「○○デパートの北口で待ってるわね」
と拒否権無しで呼び出され、頼んでいないのに買い物が始まり
しかも実際睡さんが楽しんでるという現状
そう考えると…なんか申し訳なさ減ってきた
夕方には解放されることを願いつつ暫く棒立ちを続けることにした
＊
「で、結局夜ってどういうことです。」
「あはは！でもいい買い物できたでしょ？」
「…そうですけど。というかいつもすみません」
「んふふ…なぁに言ってんのよ、私が楽しいからいいの」
「まぁ…いつも私の百倍近く楽しそうですね」
「そーゆーこと！」
「…はぁ」
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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