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相「で、来るか確認した理由は？」
「え？」
つい今しがたまで個性の話をしていたのに急に話題転換され
別にやましいことをした訳でもないのに狼狽えた。
呼んだ理由
問われてしまえば答えは単純に…誰かに一緒にいて欲しくなった。
その“誰か”として、頼れるのが消太さんしかいなかった。
なんで誰かに一緒に居て欲しくなったかといえば…それは確実に
担任の先生の机上に置かれたファイルから見えてしまった2つならんだ同一の漢字一文字。
「…“
相「ん？」
「その個性うんぬんの話になった時…
担任の机上に置かれた私に関する資料に“故”って書かれてたんです。」
「分かっていても、それを見たらバクバクと心臓が跳ねて
それで…何故か誰か一緒に居てくれたらな。って思ったんです。」
自分が今どういう表情をしているのか分からない。
元々…今現在の私は表情の変化は乏しく、喜怒哀楽は顔に出ない。
だから、どうせ変な…中途半端な顔で眉間に皺を寄せているんだろう。
でも、確かにその文字を見た時胸がざわついた。
【故】: こ〜ko〜
�仝鼎い發里瓦函�
�∋爐未海函�また、すでに死んだ人をよぶ場合に冠する語。
広辞苑より引用
ようは、人名などにつけて死亡したことを表す接頭辞であり
その一文字は私の両親が居ないことを物語っていた。
「ただ、それだけ…です。」
我ながらいつまでも引きづっていると自覚してる。
別に両親の死を軽んじようと思っている訳では無いけど、しつこい。
もう十年だぞ？
いい加減、大人になれ
脳内でわかっていて、何度そう自分に言い聞かせてもまだまだガキのまま
時々、ちょっとした事をキッカケに誰かが居てくれなきゃ辛くて
わっ、と泣きたくなるような…そんな時がある。
その度に曖昧なことを言って消太さんを困らせてる自分がいる。
その度に、消太さんは今と同じく何も言わずに頭を２，３回撫でる
この気持ちを未だに言葉にできない
形容できる言葉が何度勉強しても見つからないから
だから、こうやって何も言わないで否定もしないでいてくれるのが救い。
「…今日は、早く寝ます」
相「…そうか、なら俺も帰るからサッサと風呂入れ」
毎回、撫でてもらうと少し気が楽になる。
気持ちが落ち着けば一人の空間ももう平気
だから消太さんはいつも忙しくてもこの為に小一時間とかでも寄ってくれる。
ありがたいと同時に、よく申し訳なくなる。
21second→←余談 他の作品様とのコラボ絵(作者絵注意)
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
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