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神山くんが私の顔を覗き込む。
「なあA、もしかしてさ、」
何か言いかけた時、
扉がギィーっと嫌な音を立てた。
二人だけの世界が壊れてしまう。
無意識に身体が強張る。
境界線には、
立ち入り禁止のテープが貼られてる。
ここは、誰にも邪魔されない、
私たちだけの、秘密の場所なのに・・・
「智くん、やっぱりここにいたんだ」
きらきらの笑顔で、そこに立ってたのは、
神山くんの彼女の、松城鈴華さんだった。
華やかで可愛らしいだけじゃなくて、
元、新体操部のエースだけあって、
姿勢が良くて、上品な雰囲気。
明るくて、朗らか、
爽やかで、凛としてる。
この世の褒め言葉全て、
彼女のためにあるように感じる。
リアルにこんな少女漫画やアニメから抜け出てきたような人っているんだな。
この二人は、歌にあるような恋をしてるんだ。
自分と同じ空気を吸ってるとは思えない。
私とはあまりにもかけ離れた、
異次元の世界に生きてる。
彼女の出現に動揺したのは、
私だけじゃなかった。
「すず。
どうしたん？
なんかあった？
なんでここ・・・」
立ち上がった神山くんは、
少し戸惑ってるような、そんな表情で。
彼女が来て、
嬉しそうにないこと、
ほっとしてる、なんて・・・
私はやっぱり、嫌な人間だ。
鈴華さんも、敏感に、
神山くんの感情、読み取った気がする。
少し顔色が曇って。
神山くんの後ろにいる私に、
悲しそうな、悔しそうな、
複雑な視線を送る。
「芝のんが、
智くんに用事だって。
ここにいるから呼んで来てって言われて・・・」
担任の名前は芝野寛人。
まだ若くて、親近感あるのか、
みんなあだ名で呼ぶの。
「あー、忘れとったわ。
進路希望出すん！」
「えー、あれ、先週末までだよ？
まだ出してなかったの？」
「なかなか決まらんかってん」
「えー、おんなじ大学行こって言ってたのに」
「あー、それは無理無理。
この前ん模試の結果散々やったん、
すずも知ってるやん」
疎外感、感じるなんて、おかしいよね。
朝の教室、
移動の廊下、
放課後の通学路。
いつも当たり前のように見てる光景なのに。
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しらす(プロフ) - 神山くん派です！ (2020年10月20日 13時) (
レス) id: c79fa5815b (このIDを非表示/違反報告)
緑推し！(プロフ) - しげのことを考えると気の毒ですが…本来の主人公を知っていて魅力もわかっている神ちゃんと結ばれて欲しいです…！しげも受け入れてくれそうですが、やっぱりずっと案じてくれていた神ちゃんがいいです。 (2020年10月20日 8時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - しげのことも大好きですが、私は神ちゃん派なので、神ちゃんと結ばれてほしいです！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん(プロフ) - どっちも見たいですがわたしは神山くん派です！！; (2020年10月20日 0時) (レス) id: 47814a5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - どっちも結ばれて欲しい気持ちもありますが神山くん派です！！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: abf5d6786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2020年10月11日 10時
