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笑顔でうなづいて、
鈴華さんが、一歩、踏み出す。
それとは反対に、
私は神社から逃げ出した。
結局私はあの頃と何も変わってないのかな。
朱色の鳥居の下まで来て。
「A！待てって！」
階段に足をかけたところで、
神山くんに腕を掴まれた。
「なんで勝手に帰るねん」
「だって、友達が来たみたいだったから・・・」
「今はお前と話してたやんけ」
こんな、乱暴な口の聞き方する神山くん、
初めてだった。
余裕なくした顔も・・・
追いついた女の子たちに、
「俺ら、今からデートやねん。
今日は邪魔せんとって。ごめん」
神山くん、それだけ言うと、
私の手を引いて、数段の階段を駆け下り始めた。
走るの早くて、ついて行けなくて。
「待って、神山く、早過ぎ、ひゃあっ」
苔むして滑りやすくなってる階段。
転がり落ちる・・・
怖くて、ぎゅっと目を閉じた時。
ふわっと体が浮いた。
抱きしめられてるんだ。
そう気付くのに、少し時間がかかった。
「ごめん。
Aのどんくささは、
並大抵ちゃうの、忘れとったわ」
頭の上で、神山くんの声が聞こえる。
それはすごくすごく優しい響きで、
何もかもから守られてる安心感で、
胸がじいんとあったかくなった。
あたりはしんと静まり返ってる。
真冬の澄んだ空気の中。
こんなの、ダメだ。
「ごめんなさい、」
「謝らんでええよ。
俺が焦り過ぎた。
一刻もはよ逃げなあかん、思て」
「いいの？
彼女と、鈴華さんと話さなくて・・・」
「今日の彼女はAやから」
「私が神山くんの彼女なんて、笑われちゃうよ」
「やから、なんでやねんて。
俺はずっとAが好きやて、
言うてるやん」
「・・・」
振袖の女の子たちが、
階段を降りて来る気配。
「本気でAさんなんかと付き合ってるわけないって」
「下手くそなメイクして、
髪なんか染めちゃってさ。
必死感凄まじかったけど、
クソだっさいまんまだったじゃん」
「そうだよ。
いくら頑張ったって、
気色悪い絵ばっかり描いてる、
あんな陰キャ根暗女、
すずちゃんに勝てるわけない」
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しらす(プロフ) - 神山くん派です！ (2020年10月20日 13時) (
レス) id: c79fa5815b (このIDを非表示/違反報告)
緑推し！(プロフ) - しげのことを考えると気の毒ですが…本来の主人公を知っていて魅力もわかっている神ちゃんと結ばれて欲しいです…！しげも受け入れてくれそうですが、やっぱりずっと案じてくれていた神ちゃんがいいです。 (2020年10月20日 8時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - しげのことも大好きですが、私は神ちゃん派なので、神ちゃんと結ばれてほしいです！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん(プロフ) - どっちも見たいですがわたしは神山くん派です！！; (2020年10月20日 0時) (レス) id: 47814a5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - どっちも結ばれて欲しい気持ちもありますが神山くん派です！！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: abf5d6786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2020年10月11日 10時
