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「A、大丈夫か？
痛い？」
思わず、神ちゃんから奪うように、
Aの手を取ってた。
「ううん。平気。
それよりグラス割っちゃった」
「グラスは新しいの買うて返せばええやん。
それより手当てしよ」
「うん」
神ちゃん、傷付いた顔してる。
なんでやねん。
どっちの彼女や思うてんねんて。
言いたいことは山ほどあるけど、
一言も声にならん。
消毒して、切った薬指に、
神ちゃんにもらった絆創膏貼ってやって。
勢いだけで、Aん手を引いて、
神ちゃんの部屋を出て来た。
みんなん前で、
いつもAの部屋に泊まってるような素振り、
めっちゃ出してもうたけど、
実は部屋に上がったことないねん。
俺、サンタのカッコのまんまやし、
冷静になったら、
どうしようって。
草食なへたれの俺が出てきてもうた。
女子寮と男子寮の間には、
見張り役の管理人室がそびえてる。
けど、もう寮母のおばちゃん、
寝てはるやろし、
それに、たまになら、見逃してくれるって、
フットサルサークルの女子マネージャーが話してんの、聞いたことある。
立ち止まって、向かい合うて。
緊張感、半端ない。
「・・・重岡。ありがと」
Aに、先に口火を切られてしもて。
「うん、ううん、うん。なんが？」
思いっきし、動揺した返事してしもてる。
「いろいろ。
手当てしてくれたこととか」
「そんなん当たり前やん。
彼女やねんし」
「うん。そうだよね。
でも嬉しかったから」
はー。なんという可愛いさ。
普段は、
さばさばしてて、
ちょっと気の強い感じやけど、
二人ん時って、急にふんわり優しい雰囲気になる。
そこが好き。
「なあ、今日は泊まってってもええ？
終電ないし」
あー、最後の一言、余計やった。
電車あっても泊まりたいねん。
俺ら、付き合うてるんやし、
今日はクリスマスやし、
当たり前やんな？
「・・・」
A、ちょっと迷ってる顔。
ほんのり、頬がピンク色になって、
だいぶと勇気出てきた。
「・・・ええやろ？
行こ。何階？」
強引なふりして、手を引いて、歩き出す。
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しらす(プロフ) - 神山くん派です！ (2020年10月20日 13時) (
レス) id: c79fa5815b (このIDを非表示/違反報告)
緑推し！(プロフ) - しげのことを考えると気の毒ですが…本来の主人公を知っていて魅力もわかっている神ちゃんと結ばれて欲しいです…！しげも受け入れてくれそうですが、やっぱりずっと案じてくれていた神ちゃんがいいです。 (2020年10月20日 8時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - しげのことも大好きですが、私は神ちゃん派なので、神ちゃんと結ばれてほしいです！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん(プロフ) - どっちも見たいですがわたしは神山くん派です！！; (2020年10月20日 0時) (レス) id: 47814a5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - どっちも結ばれて欲しい気持ちもありますが神山くん派です！！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: abf5d6786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2020年10月11日 10時
