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「私の好みなんかより、
女の子はみんな、
そういうカッコが好きなんだからいいんじゃない？」
「・・・そんなことないけどさ。
けど、Aのそういうとこ。可愛ええな」
「そういうとこって？」
「すぐ拗ねるとこ。可愛い」
前もこんなことあったな。
確か、青い鳥の二階の画廊で。
二人きりで、人の目を盗むように・・・
「誰にでもそんな調子の良いこと言わない方がいいよ。
いつだって、
みんなの中心にいて、
もてもての神山くん」
どっか引っかかる言い方。
どこがって分からへんけど。
嫉妬心で、胸が張り裂けそうや。
言い争ってんのに、
いちゃついてるようにしか見えへん。
このままやと、二人、
抱きしめ合うて、キスしてまうんちゃうかって。
邪魔したくて。
「こっちはもう終わったで？
A、洗い物済んだら帰ろうや」
思ったより、でっかい声が出てもうた。
急に俺が現れたことに、
びっくりしたんか、
A、びくってして。
「重岡っ？ひゃあっ」
悲鳴あげて、
持ってたグラスを落としてん。
ガッシャーンって派手な音して、
グラスは見事に粉々に割れてしもた。
「ごめんねっ。
片付けるっ、弁償するからっ」
こんなに、あたふたしてる落ち着きないとこ、
見たことない。
慌ててしゃがみこんで、
割れたグラスを素手で拾おうとしてるねん。
「ええって。
それより怪我する」
神ちゃんが、
Aの前に、
立て膝ついた。
「ほら、怪我してる。
A、どんくさいねんから。
気をつけ、いつも言うてんのに」
神ちゃん、時々、言うねん。
Aがどんくさい？
それがもうよう分からへん。
俺ん中では、
いつもテキパキしてて、
しっかり者のイメージやねん。
「ちょっと見せてみ？
あかん。血ぃ出てるやん。
水で流して、消毒したる」
神ちゃんが、ごく自然にAの指に触れたん見て。
頭に血がのぼった。
「俺がやったるから」
二人の間に割り入る。
必死感すさまじて、
かっこ悪いけど、
そんなん気にしてる余裕ない。
「重岡・・・」
Aが俺に、
気を許した甘えた声出してくれて、
めちゃくちゃほっとした。
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しらす(プロフ) - 神山くん派です！ (2020年10月20日 13時) (
レス) id: c79fa5815b (このIDを非表示/違反報告)
緑推し！(プロフ) - しげのことを考えると気の毒ですが…本来の主人公を知っていて魅力もわかっている神ちゃんと結ばれて欲しいです…！しげも受け入れてくれそうですが、やっぱりずっと案じてくれていた神ちゃんがいいです。 (2020年10月20日 8時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - しげのことも大好きですが、私は神ちゃん派なので、神ちゃんと結ばれてほしいです！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん(プロフ) - どっちも見たいですがわたしは神山くん派です！！; (2020年10月20日 0時) (レス) id: 47814a5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - どっちも結ばれて欲しい気持ちもありますが神山くん派です！！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: abf5d6786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2020年10月11日 10時
