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誕生日来月のシゲと、
現役で入った深雪ちゃんは、
まだ未成年なことを悔しがってる。
「Aもまだ飲んだらあかんで？」
シゲが、３月生まれのAに言うてる。
「重岡に言われなくても分かってるよ」
Aも、いつもの笑顔に戻った。
そっからは、
女子の先輩も加わって、結構盛り上がったけど。
シゲとええ雰囲気のAを見てんのが辛い。
これってさ、まさか、
俺は・・・
違う。
そんなんやない。
少し酔うたんかもしれへん。
去年完成したばっかりの学生寮はまだ真新しい。
一緒に飲んでたメンバーは、
みんな関西出身で自宅通い。
学生寮には、
親がまだ赴任先の関東におる俺と、
Aだけが住んでる。
男子寮と女子寮は、別の棟。
入口と郵便受けは同じ場所やけど、
中に入ったら左右に分かれる。
シゲのヤツ、
俺らが二人で帰んの、
めっちゃ気にしてた。
やっぱ、Aのこと、本気なんかな。
同じ学科内で恋愛のいざこざなんかめんどいて、
最初は言うてたくせに。
Aと二人、
寮のガラス扉をくぐって。
無言のまんま。
並んでポストを開ける。
中には、国民年金の知らせが入ってた。
「神山くん、あのさ・・・」
Aは、何も取り出さずに、
開いたポストをまた閉じた。
「大丈夫やで。
俺、誰にもなんも言わんし。
ごめん。
卒アルは実家に送るから」
「・・・ごめんね」
「ううん。
俺はええねんけど」
「それ、国民年金のお知らせ？」
「あー、うん。
誕生日やったからな」
「おめでと」
「ありがとお」
先週、クラスのみんなでも祝ってもろたな。
けど、この、たった一言の方がめちゃくちゃ嬉しい。
そやのに。
Aは、
俺との時間なんて、
とっとと切り上げたいみたいや。
「じゃあ、おやすみ」
素っ気なく言うて、
女子寮のある、
左側へ歩いて行こうとする。
勝手やけど、寂しいて、たまらんなって。
「待ってや」
気付いたら、その手首を掴んでた。
やっぱり俺、酔うてんのかもしらん。
「高校ん時もさ、
誕生日おめでとうって言うてくれたやん。
初めて話した日。
俺の似顔絵、描いてくれた」
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しらす(プロフ) - 神山くん派です！ (2020年10月20日 13時) (
レス) id: c79fa5815b (このIDを非表示/違反報告)
緑推し！(プロフ) - しげのことを考えると気の毒ですが…本来の主人公を知っていて魅力もわかっている神ちゃんと結ばれて欲しいです…！しげも受け入れてくれそうですが、やっぱりずっと案じてくれていた神ちゃんがいいです。 (2020年10月20日 8時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - しげのことも大好きですが、私は神ちゃん派なので、神ちゃんと結ばれてほしいです！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん(プロフ) - どっちも見たいですがわたしは神山くん派です！！; (2020年10月20日 0時) (レス) id: 47814a5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - どっちも結ばれて欲しい気持ちもありますが神山くん派です！！ (2020年10月20日 0時) (レス) id: abf5d6786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2020年10月11日 10時
