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第42話『エイプリルフールと番外編・前編』 ページ45

ーー


これは本編より少し未来の話


貴方『あれ?今日って何日でしたっけ?』


審神者として書類の整理をしていた時ふとそう思い、後ろにいた現在近侍である三日月さんに問う

三日月「うむ、今日は卯月の1日だな」

貴方『卯月...えっと4月の1日。エイプリルフールか』

手は動かしたまま、そう呟く

三日月「えいぷりる?それは何だ?」

貴方『エイプリルフールはですね、嘘をついてもいい日らしいです』

三日月さんの問いに簡単に答える。カタカナやっぱり苦手なんだなぁ

三日月「ほぅ、嘘をついてもいいのか」

貴方『人間なんてこの日でなくともよく嘘をつくのに...この日がある事を私は理解できません』

三日月「そうか?」

貴方『...ふぅ、終わった。一休みしましょうか』

ひと段落書類の整理が終わり、息をつく

三日月「じゃあ俺も主に嘘をついてみよう」

2人分のお茶を淹れ、三日月さんの前に出した時にそう言った三日月さん

貴方『あのですねぇ嘘をつくと先に宣言しちゃったら騙されるわけないでしょう?』

三日月「まぁそう言わず」

ぐいっと身を乗り出す三日月。2人の距離はほぼゼロである

三日月「俺は、主のことが...三条三日月のことが好きだ。愛している」

目を見ながらそう伝えてくる三日月さん。そういう嘘ならその嘘に乗っかってみようかな

貴方『...嬉しいです。私も三日月のことが大好き!これからも一緒にいたいです』


自然な笑顔と共に目を見てそう返すA、そしてその言葉を聞いて三日月の目は一杯に見開かれる


ギュゥッ


貴方『あの、三日月さん?』


急に抱き締められ、困惑する


三日月「今の言葉、誠か?」

貴方『...は?もちろん嘘ですよ』

今の流れでどうして、それが本当の言葉だと思うのだ

貴方『三日月さんが言った嘘に乗っかっただけですよ』

そう言うと、三日月さんの体が離れて三日月さんの顔が見える。何故かきょとんとしている三日月さん

三日月「何を言っているのだ主。俺は嘘をついていないぞ?」

貴方『え?だって最初に嘘をつくって言ったじゃないです...か....あっ!』

三日月「はっはっは。気づいたか?」

第43話『エイプリルフールと番外編・後編』→←第41話『朝餉とこれからの予定』



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水無月のぞみ - 何で真名が固定なの?嫌なんですが。 (5月19日 18時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
ベジータ - 主人公のお祖母様が鶴さんにみえた かっこいいですね これからも頑張ってください♪ (2018年12月7日 16時) (レス) id: 67d7645157 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - コメント有難うございます!今後もイベントネタしたいなと思います!! (2017年4月2日 20時) (レス) id: 747e574e47 (このIDを非表示/違反報告)
葉月。 - エイプリルネタ面白かったです! 更新待ってます! (2017年4月2日 0時) (レス) id: acee74f775 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - コメント有難うございます!もっと上手く描けるよう努力します! (2017年4月1日 19時) (レス) id: 747e574e47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ralu | 作成日時:2017年2月5日 15時

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