第30話『入浴と混浴と月』 ページ32
ーー
貴方『ようやくお風呂に入れる』
離れから必要な物を持ってきて今は脱衣所。鶯丸さんが言っていた服は見当たらないのでまだ来てないのだろう
貴方『じゃあ入るとしよう』
服を脱いで今はタオル一枚の状態
ｶﾞﾗｯ
脱衣所とお風呂を繋ぐドアを開け進んだ。湯につかる前にしっかり体を洗った
貴方『ふぅ、やっぱりこの時間はいいね』
手早く済ませ足からゆっくりお湯につかる。最初は少し熱く感じたが、それも徐々になくなる
貴方『露天風呂か...お祖母様の所にもあるからあの家にもっどったみたい...』
ｶﾞﾗｯ
扉が開く音
貴方(鶯丸さんかな？)
特に動揺した様子もなく、お湯に浸かり続ける。湯気のせいで相手は見えない
貴方『...ふぅ』
？？「湯加減は良さそうだな」
貴方『......何故貴方がここに？』
声がしたかと思うとちゃぽんという音がした。距離は1メートル程ぐらいなのが、声の聞こえた場所からわかる
三日月「はっはっは、俺も湯浴みをしたくてな」
貴方『はぁ..』
この人は本当は何しに来たのか...
三日月「どうした？」
貴方『...まだ信用してない相手の私がいるのに、それを分かっていて丸腰で入って来たのは何故かと思いまして』
三日月「何故知っていたと思う？」
お互い相手を探るように見る
貴方『お風呂掃除が終わった後、それと入る前に視線を感じました。貴方ですよね』
それは疑問系ではなく、確信だった
三日月「うまく隠れているつもりだったのだがな...」
貴方『...殺気丸出しの人が何言ってんだか』
視線を三日月から外し、空を見上げる。掃除の時には既にオレンジに染まっていた空が今では真っ暗。その中に、月とその周りに星が見える
三日月「良いではないか。無礼講という言葉もあるのだからな」
貴方『私が下なんですね』
何処のお代官様だよ、と心の中でツッコミする
貴方『で、結局の所どうなんですか？嫌いな人間がいるのにわざわざ来たのは』
三日月「気になってな。お前が」
貴方『...どの辺に？』
三日月「うむ、一番は容姿だな。やはり俺に似ているというのがな。俺がもう一人いるみたいで落ち着かん」
視線を戻すとさっきより近い顔。いつの間に近づいたのか
貴方『そうですね、確かに似ています。ですが、私は貴方ではありませんし、貴方も私ではない』
三日月の言っていることは間違いでは無い。正直そっくりさんと言っているが、瓜二つという表現の方が近いだろう
第31話『1000人お気に入り登録突破記念と番外編・前編』→←第29話『掃除の終わりと一番風呂と爆弾発言』
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水無月のぞみ - 何で真名が固定なの？嫌なんですが。 (5月19日 18時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
ベジータ - 主人公のお祖母様が鶴さんにみえた かっこいいですね これからも頑張ってください♪ (2018年12月7日 16時) (レス) id: 67d7645157 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - コメント有難うございます！今後もイベントネタしたいなと思います！！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 747e574e47 (このIDを非表示/違反報告)
葉月。 - エイプリルネタ面白かったです! 更新待ってます! (2017年4月2日 0時) (レス) id: acee74f775 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - コメント有難うございます！もっと上手く描けるよう努力します！ (2017年4月1日 19時) (レス) id: 747e574e47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ralu | 作成日時：2017年2月5日 15時
