第10話『寝ぼけとお茶と3日』 ページ11
ーー
貴方『......ん』
目が覚めたら見知らぬ天井
貴方『...ここ...何処...？』
まだ寝ぼけているようで声にいつもより更に張りがない
石切丸「起きたようだね。気分はどうだい？」
貴方『石切丸さん....そうか、私...ブラック本丸に来たんだった...』
石切丸「ここは離れだけどね」
右手を顔にあてて眠る前の出来事を呼び起こす
貴方『殺さなかったんだ』
石切丸「君は殺してほしいのかい？」
貴方『ううん。そういうわけじゃない...と思う』
答えは曖昧。目も完全に開いていないのでまだ寝ぼけているのかもしれない。石切丸はそう思った
石切丸「お茶飲むかい？」
貴方『うん....』
やはり寝ぼけているみたいで、刀剣相手に使っていた敬語も外れている
石切丸「どうぞ」
貴方『..ありがと』
湯のみを受け取り中のお茶を一気に飲む
貴方『ご馳走様でした。石切丸さん』
そう言って湯のみを返す時には完全に目が覚めていた
石切丸「で、君はこれからどうするんだい？」
貴方『...どう、と言われましても....ここに来たばかりですから...』
石切丸「まぁまだ3日だからね」
貴方『！？それはどういうことですか？』
3日という言葉に驚き、質問する
石切丸「手入れの後三日間寝ていたんだよ」
貴方『そんなに....久しぶりだったから？....それとも....』
ぶつぶつと1人で呟く
石切丸「大丈夫かい？」
石切丸の声にはっとする
貴方『はい。でも何故3日もあったのに殺しに来なかったんですか？』
石切丸「手入れをしてくれたんだ。皆それぞれ思うところがあるんだと思うよ」
その石切丸の言葉に
貴方『そうですか....』
と簡単に答える。その表情はどこかやわらい
石切丸「さっきも聞いたけどそんなに殺してほしいのかい？」
貴方『そんな事はないですよ。まぁ私を殺すなんて多分できませんけど....』
石切丸「それは我々が弱いという事かな？」
貴方『いえ、そんな事ないと思いますよ。私が言ってるのはそういう事じゃなくて....』
石切丸「説明してもらえるかい？」
貴方『....他の方には内密にお願いします』
そう言ってパーカーの右袖から小さな折りたたみ式ナイフを取り出す
貴方『見ててくださいね』
石切丸「？何をする気だい...？」
そしてそのナイフを構える。刃先は自分自信
石切丸「！やめー」
ﾊﾞｷﾝｯ
第11話『ナイフと結界と何もしていない私』→←第9話『手入れと黒さと抱えているもの』
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水無月のぞみ - 何で真名が固定なの？嫌なんですが。 (5月19日 18時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
ベジータ - 主人公のお祖母様が鶴さんにみえた かっこいいですね これからも頑張ってください♪ (2018年12月7日 16時) (レス) id: 67d7645157 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - コメント有難うございます！今後もイベントネタしたいなと思います！！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 747e574e47 (このIDを非表示/違反報告)
葉月。 - エイプリルネタ面白かったです! 更新待ってます! (2017年4月2日 0時) (レス) id: acee74f775 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - コメント有難うございます！もっと上手く描けるよう努力します！ (2017年4月1日 19時) (レス) id: 747e574e47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ralu | 作成日時：2017年2月5日 15時
