【文スト】謎の女(笑)です

出会い＊中島敦side ページ7

【中島敦side】

僕の名前は敦＿＿＿＿
故あって餓死寸前です

孤児院を追い出され
食べる物､寝るところもなく
かと言って盗みをはたらく度胸もなく
こんなところまで来てしまった

歩く気力すらなく地に伏せています


敦「(お腹すいた､､､あぁ意識が遠のく､､､)」


そんなことを思っていたら

『ﾂﾝﾂﾝ』

敦「ううっ……あ、あれ？」

『クスッ……こんにちは
いや、おはようかしら？』


綺麗な人に話しかけられた＿＿＿！


敦「えっええと､おはようございます？」


その人、いやその女性は

綺麗な黒髪に整った顔立ち
夕焼けみたいな真っ赤な色の瞳
全身真っ黒の服で固められていて
どこか怪しげな雰囲気を醸し出している


『おはよう､こんなところで一体どうしたの？』

敦「あの、その色々あって一文無しでして
食べる物すらない状態で､､､」


うぅっそうなんだ
僕は一文無しで生きていくことすらままならない……
でも……

敦「ﾁﾗｯ」

こんな綺麗な人襲って財布を奪うなんて……


敦「(ぜっっっったい無理！)」


うう､この後どうしようこのままじゃ僕は……


『お腹すいてる？』

敦「はい (ｷｯﾊﾟﾘ)」


正直生きていく云々よりお腹が減った！
と言うかこの女性はなんでこんなこと聞くんだろうか？
そもそも道端に倒れてたただの放浪者なのに……

そんな疑問は次に見た光景に吹き飛ばされた

『ならあれを釣ればいい
きっといい事が起こるよ』

敦「え､」

つい間抜けな声が出る
だってその女性が指さした方向にあったのは









川から出ている“足”

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