【文スト】謎の女(笑)です

兎と光です ページ29

『こんにちは』

鏡花ちゃんに声をかけた､が

鏡花「……」


無視ですね☆

うん私みたいな雑草が可憐な花と関わるなんておこがましいですよね本当にすまん次逢うときはスキンケアして出直してきます！！！！！

だが私は諦めない！


『お嬢さん､兎は好き？』

鏡花「ﾋﾟｸｯ」


反応してくれた！やはり兎は偉大

鏡花ちゃんがスッと此方を向いて頷いた

うん兎好きなんだね！知ってる！←


『これよかったら貰ってくれない？
先刻貰ったんだけど、私より可憐なお嬢さんが持っていた方がいいと思うの』


オマケで貰った兎のキーホルダーを見せる
にっこりと笑うと鏡花ちゃんは目をキラキラさせた


鏡花「……ありがとう、でも」


鏡花ちゃんは顔を少し赤らめて


鏡花「か、れんでは、ない、です」


と言った
……なんか姐さんの気持ちが分かったかも

というか最近天使多くない？
私そろそろマジで浄化されるよ？

鏡花ちゃんともっと話してたいけど、そろそろ太宰さんが来るかもだから行かなくちゃ


『うふふ､じゃあ最後に予言してあげる！』

鏡花「予言？」

『そう！私と貴方が会った記念に』


鏡花ちゃんは少し興味ありげな表情をした
予言っていうか原作知識だけど！


『貴方はもうすぐヒーローに会う

貴方にとっての救いの光に』


鏡花「……救い？光？」


勿論敦くんのことだ
おそらく彼女の生涯最大の光


『じゃあバイバイお嬢さん』


謎の女的な思わせぶりな発言を残して去ろうと
すると鏡花ちゃんが私の服の裾を掴んだ


鏡花「私の名は鏡花

好きなものは兎と豆府
嫌いなものは犬と雷

……貴方のことを知りたい」


『！！』


う、うれし……これが嬉しみか！

言い終わると鏡花ちゃんは手を離した
迷惑だと思ったのか、俯いた鏡花ちゃんに言葉をかける


『私の名はA

好きなものは猫と甘味
嫌いなものは苦い物

貴方達の……ファンだよ』


『またね、鏡花ちゃん』


そう告げて鏡花ちゃんに背を向け歩く
流石に鏡花ちゃんもマフィアの命令があるからか追っては来なかった


彼女は人殺し、それはそうだ

でも好きな物に目を輝かせる、感情のある女の子だ

私はあの子も救いたい


……でもちょっとカッコつけ過ぎたかなぁ







鏡花「(兎……嬉しい

でも救いの光ってなんだろう？
貴方“達”のファン？

……謎の、多い人だったな)」



鏡花「またね、か……また、会えるかな……」

太宰治の思考＊太宰治side→←鏡花ちゃんです

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