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256話*ファンブル!!!! ページ36

『ッ……!』


吐き気がする。体中が痛い。
受け身をとったとはいえ数十メートルを落下したんだ。これが普通の反応だろう。

つーかそんなことより!



『な、なんで助けてくれたんですか、不死川さん』
「チッ……」


しのぶさんか蜜璃ちゃん、炭治郎達なら理解できた。
けど、けどこの人はあまりにも想定外。

いや、この人が「目の前の女の子見捨てそう」とかそういうことが言いたいんじゃなくてね?!


何より鬼を厭うこの人が、信憑性も微塵もないとはいえ鬼の始祖に“妹”と呼ばれた私を庇ったのがあまりにも意外だったんだ。



「……今から数百年も前、お前の先祖である零藤は皆鬼殺隊に処刑された。鬼が日光を克服するのを防ぐためになァ」
『えっ!?』



何それ初耳なんだけど!?!?
皆零藤については「とうの昔に途絶えた血筋」とは言っていたけど、その原因は誰も教えてくれなかったじゃん!


うーん、多分今私は凄い顔をしてるだろうな!

だって想像してみてよ!私と同じ力を持った人がその力のせいで処刑されてるんだよ?!
SAN値チェック大失敗だよ!ファンブルおめでとう!!!(錯乱)



え、つかこれ冗談でしょ?嘘ですよね……?
期待を込めた目で不死川さんを見ると、彼は何処とも言えない虚空をひたと見つめていた。

あッ駄目だこれガチな上にシリアスなやつだ。




「なのに半年前のあの日、お館様はお前を保護するよう俺達に命じた」




?待って、それが本当ならなんで、なんで私は……



『どうして、私は生かされてるんですか?』


私と不死川さんの視線がかちりと合う。

だって、だって気になるんだよ。
私は普通の零藤の力と+αで対鬼バフまで持ってるのに!




「それは……」



言いかけ、彼は襖の奥を睨んだ。
それから約二秒後、やっと私にもその意味が分かった。



『十、二十……鬼、大量に来てますね?!』
「全員雑魚だろォ。十秒もかからねェ!」




そうして彼は襖を蹴り飛ばすと、大量の異形の鬼を薙ぎ払うみたいに斬りつけていく。

す、凄い!一見ただ大量に斬りつけているようにも見えるけど、その太刀筋はどれも的確に頸を狙っていて無駄な動きは一つもない。



『私の気配に釣られたんですかね……私も隊士だったら良かったんですけど』
「ハッ」


わ、笑われた!私今結構真面目に言ったのに笑われた!



「良いか、よく聞けA」
『?』


彼は自身の指を少し斬り、ニタリと笑う。






「稀血の鬼殺隊員は俺一人で充分だァ」

257話*文字数足りない→←注意書き



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天弥(プロフ) - 紅鮭@さぶさん» 有難う御座います!! (2022年6月7日 23時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@さぶ(プロフ) - 天弥さん» お返事遅れちゃってごめんなさい!もちろんですよ〜!!お友達申請しておきますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年6月7日 22時) (レス) @page6 id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - 今231話までを見て思ったことを言います。………主様、知り合いになって頂けませんか?((( (2022年6月6日 11時) (レス) @page6 id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» 人には塩対応されるけど鬼には愛され(笑)る系女子、それが零藤ですので!これからも霹靂一閃並のスピードで進んで行きますのでよろしくです(´∀`*) (2021年7月25日 6時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 数年ぶりにあった初孫…じわじわきました(笑)黒死牟さんがお祖父ちゃんなら、上弦の三と二は親戚の叔父さんとか従兄弟とかですかねぇ。展開にワクワクしてきました。続きが気になりますっ!…というか不死川さんって…… (2021年7月24日 13時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅乱 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月4日 16時

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