幕間＊所詮はこども・弐 ページ22
この世界の私の友達が、どれほど願っても手に入れられなかったそれを、惜しみなく与えてくれた人達。
『……そうなんです、本当に良い家族なんです……だから、帰らないと』
三人と話した数十分。それは私の決意を再確認するのに充分な時間だった。
＊＊＊＊＊＊
＊NO side＊
「で、どうだった？Aの家族ってのは」
「はい！天元様」
“AAから家族の話を聞き出すこと”
それは宇髄から須磨に与えられた任務だった。
聞けば、先日の柱合会議で胡蝶しのぶが、AAがお館様を自分の兄と間違えたことを報告したらしい。
そこで、今までそこまで重要視されていなかったAの素性を調べる必要がある、と柱達は判断したらしい。
須磨的には、
・それ以外でAに関わる重要な話もあったらしく、その日の晩夫は酷くうなされていたこと。
・何故か夫はそれについて一切口を割ってくれなかったこと。
その二つについてかなり、かなーり拗ねていたが承諾した。他ならぬ最愛の夫の頼みなので。
「Aちゃんのおうち周りの話を聞いていると、××あたりに住んでたんじゃないかな〜って」
「××？あそこ信じられないぐらいド田舎だぞ？！」
「でもでも！近くに海があるって言ってたし、▼▼から近いところなんて××ぐらいでしょう？！あ、あと毎年家族旅行で沖縄に行ったって話も聞きました！」
「沖縄？！？！」
矛盾している。
××から沖縄など信じられないほど遠いし、そもそも××に労働することなくのびのびと暮らせる場所があったこと自体初耳だった。
相当なお嬢様である可能性も考えたが、それならそれなりの情報があるはずだ。
「ッ……他には？」
「後はお父さんが一時期函館に単身赴任してたって話とー、お兄さんの目が赤かったって話とー、あとAちゃん、お兄さんのこと“髪型マトウシンジ”って言ってたんですけどどう言う意味かわかります？」
「わかるかよ……何アイツ……どっか違う星から来たの……？」
もう宇髄の心はもう折れる寸前であった。
沖縄の次はまさかの函館。そこは気軽に行ける距離じゃねぇって言ってんだろ。(言ってない)
しかも誰だよマトウシンジ。これ以上登場人物を増やすな頼むから。
「……仕方ねぇ」
宇髄は嫌々ペンを取り便箋に何か書くと、ムキムキ鼠の巾着に入れる。
「胡蝶に届けろ。頼んだぞ」
「チュー！」
どこか嬉しそうに謝る妻を宥めつつ、宇髄は小さな溜め息をひとつ、吐いた。
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天弥(プロフ) - 紅鮭@さぶさん» 有難う御座います！！ (2022年6月7日 23時) (
レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@さぶ(プロフ) - 天弥さん» お返事遅れちゃってごめんなさい！もちろんですよ〜！！お友達申請しておきますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年6月7日 22時) (レス) @page6 id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - 今２３１話までを見て思ったことを言います。………主様、知り合いになって頂けませんか？((( (2022年6月6日 11時) (レス) @page6 id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» 人には塩対応されるけど鬼には愛され(笑)る系女子、それが零藤ですので！これからも霹靂一閃並のスピードで進んで行きますのでよろしくです(´∀｀*) (2021年7月25日 6時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 数年ぶりにあった初孫…じわじわきました(笑)黒死牟さんがお祖父ちゃんなら、上弦の三と二は親戚の叔父さんとか従兄弟とかですかねぇ。展開にワクワクしてきました。続きが気になりますっ!…というか不死川さんって…… (2021年7月24日 13時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
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