人には愛されたいけど鬼には愛されたくなかった。/陸【鬼滅の刃】

２４４話＊男体化殺生院キ○ラ ページ20

「集中を極限まで高めるために予め決めておいた動作をするんだ。俺の場合は念仏唱える」
「あ、それ悲鳴嶼さんもやってる！」
「そうそう、南無南無やってるだろ」


あの念仏そんな意味あったんだ……悲鳴嶼さん初めて見たとき男体化殺○院キアラとか思って申し訳ない。(悲鳴嶼さんファンに葬られそう)(ほんとにマジで申し訳ない)



＊＊＊



それから、玄弥君によれば反復動作というのは全ての感覚を一気に開く技らしい。
全集中とはまた異なるもので、私や呼吸を使えないという玄弥君にも反復動作はできるんだとか。


「で、こっからが本題な。俺や悲鳴嶼さんはこれを使うとき怒りや痛みの記憶を思い出すんだ。それによって心拍と体温を上昇させてる」


怒りや痛みの記憶……？待って、それって、


「嗚呼、悲鳴嶼さんはAの足の速さも無意識に反復動作してるからなんじゃないかと言ってた」
『！確かに……』



そう言えば、私は何かから逃げたりするとき、必ず鬼とエンカウントしたときのこと、それから兄弟のことを思い出している。

それをすると身体が軽く感じるからずっとそうしてきたわけだけど……まさかその行為に名前があったとは。



「で、こっからは俺が考えたことなんだけど……」



それから色々話してるうちに、もしかしたら炭治郎の痣が出た状態はそれと同じなのでは？という話になった。
でも私にも悲鳴嶼さんにも玄弥君にも痣はないから、私達は三人で首をひねることになった。



それから、炭治郎は早速それを試すために修行を続行、玄弥君はそれに付き合い、ノルマをこなした私は悲鳴嶼邸に定期連絡のためにも帰ることにした。




……疲れるのは嫌いだ。痛いのはもっと嫌いだし、出来ることならずっとクーラーの効いた部屋でゴロゴロしてたい。


『けど……』


「こ、こうか？！ぐぬぬぬぬ……」
「そうそう！その状態を維持しろ！」



みんなを見てると、自然とそれが苦痛じゃなくなってくるんだよねぇ。
寧ろそれさえ楽しくなってくると言うかなんと言うか。

さーて、明日も鍛錬頑張りますか！



『明日はもっと楽しくなるよね、ハム太郎！』
「ど、どうしたA、とうとう狂ったか？！熱湯頭からぶっかけるか？！？！」
『伊之助、伊之助は知らないかもしれないけど煮えたぎる熱湯頭からぶっかけられたら人間は死に至るんだよ。覚えておこうね』

幕間＊所詮はこども→←２４３話＊走り幅跳びの方が好き

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