227話*厨二癖ぇ〜〜〜 ページ2
「あなたが阯、を厭うなら……わたしはそれを枯らしましょう……」
私の切実な願いもガン無視し、姿の見えない彼女は続ける。ふざけんなよ。
「あなたが螟ェ髯スを忌み嫌うなら……わたしはそれを隠す髮ィとなりましょう」
うん、いちいち聞き取れない言葉挟むの何なのかな?それによって更に恐怖心が掻き立てられてるんだけど、嫌がらせ⁇
でもこの言葉、どっかで聞いた気がするんだよね。
どこでだっけ……思い出せない。
「あなたが苦しむことがあるのならば……わたしが一番に駆けつけましょう……辟。諠ィ讒」
『‼』
最後の言葉も聞き取れなかった。けど、けど何故だろう。
それを聞いた瞬間、全身に鳥肌が立った。
あと少しで思い出せそう、だけど………思い出してはいけない気がする。
それを知ったら全てが壊れてしまうような……なんて、ラノベの読みすぎだろうか。
でもこれは、単なる思春期特有のアレではない気がした。
『だれ、』
「……」
『そこにいるのは、誰なの』
きっと私の声はみっともないほど震えていただろう。
でも許してほしい。私だってまだ十四なんだから。
姿のない女の子(多分)は何か考えているのか、しばらく間をおいて、言った。
「……わたしは雋エ螂ウ」
『いや聞こえねぇよッ‼』
今の絶対めちゃくちゃ重要なワードだったよね⁉ 聞こえねぇんだけど!?!?
「はぁ……チッ」
『あれッ、今溜め息ついた上に舌打ちした⁇』
さてはお前性格悪いだろ!!!
彼女がどこにいるのか見えないので宙を睨みつけていると、頰を冷たい、柔らかいものが撫でた。───それが人の手の感触だと気づくのに、そこまで時間はかからなかった。
「はやく、はやくしなさい。はやく気づいて。貴女を待っているのはあの方だけじゃないんだから」
『は?』
待ってる?誰が?私を?
意味がわからない。
どうにかして意味を理解しようにも、遠くに現れた光が思考の邪魔をした。
嗚呼、夢から覚める。
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天弥(プロフ) - 紅鮭@さぶさん» 有難う御座います!! (2022年6月7日 23時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@さぶ(プロフ) - 天弥さん» お返事遅れちゃってごめんなさい!もちろんですよ〜!!お友達申請しておきますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年6月7日 22時) (レス) @page6 id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - 今231話までを見て思ったことを言います。………主様、知り合いになって頂けませんか?((( (2022年6月6日 11時) (レス) @page6 id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» 人には塩対応されるけど鬼には愛され(笑)る系女子、それが零藤ですので!これからも霹靂一閃並のスピードで進んで行きますのでよろしくです(´∀`*) (2021年7月25日 6時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 数年ぶりにあった初孫…じわじわきました(笑)黒死牟さんがお祖父ちゃんなら、上弦の三と二は親戚の叔父さんとか従兄弟とかですかねぇ。展開にワクワクしてきました。続きが気になりますっ!…というか不死川さんって…… (2021年7月24日 13時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
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