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「なかった事にするって、どういう…」
ボネセットが首を傾げる
ただ労働の駒として扱き使われてきた人生だったから、この世界の私はユニーク魔法に目覚めなかった
だからピンと来ないのだろう
『私のユニーク魔法は何も平行世界を渡り歩くだけの力じゃない
髪の毛を抜くのと同じくらいの軽さで世界線を潰す事が出来る』
因みに今回の世界線は髪で例えると枝毛だろう
本来の道筋から逸れた世界なので
この枝毛を放置して他の世界線に影響が出てしまう…所謂バタフライエフェクトは避けたい
「てことは私…」
ボネセットが呆然と呟く
それを声を震わせた想い人が遮った
「忘れるってこと…？Aとの思い出、全部」
俯いた顔に影がさしかかる
それにさえ見惚れてしまうのだから重症だ
『ボネセットは馬小屋姫に。そして貴方達は本来の学生生活に
全てが元通りになるだけ。元々この世界がおかしかった』
「ふざけないで！！」
滅多に聞かない怒鳴り声に肩が少し揺れる
「アタシのこの気持ちは…この恋は全部間違いだったってこと？」
…あぁ
貴方は"私"に恋をしてくれたのですね
でもやっぱりランタン祭の時と同じで、私の心は「なんか違うな」と萎む
「…ヴィルくん、終わりにしよう」
言葉を発さない私の代わりに声を紡いだのはこの世界の私だった
「なんでまた諦めるのよ！！
アンタはいつもそう！
直ぐにもういいやって手放して「諦めたくたいよ！！」」
悲痛な叫びが鼓膜を揺らす
その胸の痛みが、自分のことだから尚更わかった
「私だって諦めたくたいよ
だって好きな人が振り向いてくれた」
でも、と私は続ける
「ラギーくんが命を落とした…今度は他の誰かかもしれない」
しなくていい怪我を負うかもしれない
落とさなくていい命が死ぬかもしれない
「そんなの嫌だよ…」
「A…」
しん、と静まる空気
「強いのね…
…アタシはアンタのそういうところにきっと」
それから先を彼が告げることは無かった
「…それにしても死者蘇生に時空旅行ですか……まさに天才ですよ」
クロウリーがしみじみと呟く
それに対し私は苦笑を零した
『馬鹿言うな。本物の天才というのはな
深淵のロカストゲート、クルーウェルの娘…』
「……俺の娘！？」
素っ頓狂な声をあげるクルーウェルを無視し、続けた
「…そして異邦人ヘルエレガル
奴らのような"規格外の化け物達"の事を指すんだよ」
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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ！？王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん！！？？いろんな世界線ある！？やべぇ！！！これからも応援してます！！！！ (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
あ - 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年10月12日 15時
