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二人と別れた後、私は人通りの少ない校舎裏へと来ていた

今日はここで草むしりの予定だったから



掃除道具セットを脇に置く


さて、軍手を嵌めようと手を伸ばした時だった




「ねぇ」


ふと、高く突き刺すような声が私を呼び止めた





「ユウちゃん…?」


私は驚いて彼女を振り返る

すると、睨むようなその冷たい視線に私は思わずたじろぐのであった



「え、と…どうし」

「マジでいい加減にしてよ」

「え…?」


責められる事に思い当たる事が思い浮かばず呆然とする

目を見開く私に彼女は気にせず続けた




「このクソビッチ。ヴィル先輩だけじゃなくてレオナ先輩にも色目使うとかどんだけ股ゆるいんだよ」

「え、は…」

「チヤホヤされて嬉しい?自分が乙女ゲームの主人公にでもなったつもり?」



何を、言ってるんだろう

私は彼女の言い分に困惑するばかりだった




「あの、ユウちゃん…私何かしたかな…?もしそうなら謝るから」


だからそんな根も葉もない言いがかりは止めて


そう言うと彼女はキッと眉を吊り上げ私にキンキン声で詰め寄った




「何かした?じゃないわよ!私の想い人を横から掠めとっておいて!あんた全然私に協力しないじゃん!!」


鬼のような形相でこちらを睨むユウちゃんに肩がすくむ

けれど私は意を決して口を開いた





「ずっと言おうと思ってたんだけど、あのねユウちゃん…


___私やっぱり、協力は出来ない」



俯いて視線は下のまま続ける





だって




「私、ヴィルくんの事が…」

「まさか好きとか言うわけ?あんた私がヴィル先輩の事好きだから横取りしたいだけでしょ?」


それはユウちゃんの方でしょう

……とは言えずに眉を寄せる




「大体あんたみたいな奴がヴィル先輩と釣り合うと思ってんの?芋くさいあんたが!」

「それは…」



ツキン…と胸が痛んだ気がした

考えないようにしていたどうしようもない事実に、今更打ちひしがれる



「汚ったねぇ手。髪もボサボサ。服は皺まみれ。好きになられたヴィル先輩が可哀想ー」


朝忙しくて乱れたままだった身嗜みが今になって恥ずかしくなった

何年も使い古したお気に入りのTシャツが雑巾のように感じられる




「私のヴィル先輩に近づくな」

「そ、んな言い方…」

「いいから身の程知って死ねよ、ビッチ」



じわりと目の前が滲む


悔しくて悲しいのに

いつもいつも肝心な所で私は何も言えないままだ





俯いて、私は独り城の陰で肩を震わせた

*→←第六幕/空中楼閣ダンシング



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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!! (12月3日 10時) (レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ!?王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん!!??いろんな世界線ある!?やべぇ!!!これからも応援してます!!!! (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
- 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニノココ | 作成日時:2021年10月12日 15時

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