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文化祭当日になった
今日と明日。この2日間は会場の都合で私の仕事も休みとなる
これが会場校の特権か〜とホクホクしつつ、私はVDCが始まるまでの間を散策して回っていた
「あ、クルーウェル先生、総長も。こんにちは」
「あぁ仔犬。今日は休みのようだな」
「お前か…」
その途中、珍しい組み合わせに出会った
二人は何やらスマホ片手に話し込んでいたのだが、どうしたんだろう
「スマホを買ってな。使い方を教示してもらっていたところだ」
「えぇ！？全て魔法で脳筋解決するあの総長が、スマホ！？！？」
「こら仔犬」
ベール越しにギロリと睨まれた気がした
でもだって、あの総長がスマホ……びっくりもする
黒色の優美なドレスと靱やかで品のある佇まい
素顔をベールで隠したミステリアスな女王が文明の利器を持つのは些かミスマッチだ
「それにしてもクルーウェル先生に聞くなんて意外でした」
「まぁこの男の事は気に入っているからな。当然の人選だ」
「へぇ…」
そんな信頼されてたんだ先生…
だが先生自身も気に入られた理由が思い当たらないらしく、首を傾げていた
「娘がいたら溺愛するタイプの男は個人的に好きなんだ」
「あの…私まだ未婚なのですが…」
総長ってかなり独特な感性持ってるな…と二人のやり取りを眺めた
その時
「ん…？」
ふと、総長が廊下の窓から外を見つめた
「どうしました？」
「……」
「総長？」
総長の長いベールを風が揺らす
何だか一気に不穏な空気になった
「……A･ボネセット」
「え、はい」
突然名前を呼ばれて驚く
総長はこちらに向き直ると、続けた
「今後の人生が茨の道になると分かっていても、お前は愛する人を救いたいか」
「え…？」
急に何を…
訳も分からず目を瞬く
けれど総長は私が答えるまで逃がす気はないようだった
「私は…」
諦めて、口を開く
「…助けると思います。だって」
そこで、真っ直ぐ総長を見つめた
「茨のない人生なんてありません。誰もが苦悩を抱えてる。既に茨道なんです
だから、好きな人を救うことに迷いはありません」
言い切る
総長が何を思って急にこんな事を聞いてきたのかは分からない
「そうか」
ただ何となく、私の好きな人が危機に陥ってるんだなって感じた
「そう言うと思った」
総長は呟いて踵を返す
「着いてこい」
クルーウェルは来なくていいと言う総長に、私は小走りで駆け寄るのだった
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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ！？王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん！！？？いろんな世界線ある！？やべぇ！！！これからも応援してます！！！！ (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
あ - 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年10月12日 15時
