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「A･ボネセット。11月12日生まれ」
「はい？」
頼まれていた物品を納品していると、藪から棒に掛けられた言葉に私は思わず振り返った
「ランタン祭の日が誕生日なんてぇ、ゴトラちゃんもロマンチックな女の子だよね〜」
「はぁ…」
本当に藪から棒だな…と私は珊瑚の海産のシャンプーやら石鹸やらの個数を数える作業に戻った
人魚曰く地上のバスグッズは肌に合わないとか
「誕生日すらバイトとは、働き者ですねぇ」
「金欠だもん。仕方ない」
「掛け持ちします？ウチで」
「しません」
いらん苦労まで増えそうだし絶対ヤダ
「ま、勧誘は今日のところは置いといて」
「そんな物騒な話ずっと置いといて…」
納品を終えて立ち上がる
今日の作業はオクタヴィネルで最後だった
ひと仕事終えたと私は軽く伸びをする
その時
「今すぐ食堂に行く事をお勧めします」
「え？」
突如、意味深な笑みをアズールくんが浮かべた
「ほら行った行った」
「えぇ…ちょ」
双子に背を押され足が縺れる
その強引さに私は首を捻った
そして
「少し早いですが」
最後に寮を出る際
「「「Happy birthday!!」」」
無邪気に笑う3人に、私は目を大きく見開くのであった
「お！主役登場！」
言われた通り食堂に行くと、待ってましたと言わんばかりの厨房メンバーに出迎えられた
私は突然の展開に目を白黒させる
その間に食堂の一角に座らせられた
「オクタの子達から贈り物だよ」
厨房の一人が仕事を放って一枚の皿を運んでくる
目の前に置かれたそれに私は目を大きく開いた
「わぁ…！わぁ！なにこれ！」
思わず感嘆の息が漏れた
白い大皿に盛り付けられたのは可愛らしいスクエア型のケーキと沢山のフルーツ
チョコペンで「Happybirthday」と描かれたそれは、いわゆる誕生日プレートというやつだった
「あんた12日が誕生日なんだってね。初めて知ったよ」
自分の事何も話してくれないんだもん、と食堂の先輩方が笑う
「今日はもう上がっていいよ」
いつもありがとね、と私の頭を順繰り乱雑に撫でていく手に目頭が熱くなった
「そ、そうだ写真っ」
感動で呆然としていた思考を呼び戻しスマホを取り出した
パシャパシャと何枚も撮ってはそれを眺める
今日はもしかしなくとも良い日なのではと頬を緩めた
瞬間
「女ってすぐ料理写真に撮りますよねー」
背後から、私を見下す声が聞こえてきた
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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ！？王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん！！？？いろんな世界線ある！？やべぇ！！！これからも応援してます！！！！ (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
あ - 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年10月12日 15時
