【まふまふ】音楽の知識は皆無ですが？【歌い手】

３７話 ページ39

目が覚めて、視界に入ってきたのは真っ白な天井

でも、香りが違う

部屋の香りが違った

起き上がってみるとベットも布団も違った


「あれ？

あたし、ベットまで歩いてきたっけ？」


疑問もたくさん浮かんでくる


「これは、あれか

夢だ

もう一回寝よ」


そういって布団にもぐると声が聞こえてきた


「玄関で寝てたよ」


ばっと起き上がるとそらるさんがいた


「おはようございます」


「おはよ

質問あるから寝ないで」


起きてリビングまでついていく


「なんで玄関で寝てたの？

しかも、俺の部屋だし」


「えっと、お酒を昨日飲みに行きまして・・・

その帰りに部屋を間違えたっぽい」


「つぶれるまで飲んでたの？

大丈夫？なんかあった？」


そう、聞いてくるそらるさんはやっぱり優しい


「そういうわけじゃないよ

普通にお酒に弱いだけ」


「そうなの？」


「そ、だから大丈夫よ

心配かけてごめんね」


「うん

なんかあったら相談しろよ」


「ありがと

もう帰るね

ごめんね」


「待て」


そういわれて彼を見ると右手のことを言われた


「シップ貼ってやるから待ってて」


「いや、いいです」


そういって立ち上がったとき、携帯の着信音が鳴った


画面には知らない人の番号


警戒しつつ出てみる


「Aちゃん？

大丈夫？

そらるさんになにもされてない？」


「え？

あ、まふ君？

大丈夫だけど、番号どうやって・・・」


「あ、luz君からきいたの

なにもされてないの？

ホントに？」


「うん、だいじょ・・・ヒャッ！」


「どうかした？」


「大丈夫、なんでもないよ」


単純にそらるさんが右手にめっちゃ冷えてるシップを貼っただけ

なのにまふ君は過剰に反応する





そんな彼の反応はうざくもなく、いやでもなく、ただただかわいいって感じてた

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