【まふまふ】音楽の知識は皆無ですが？【歌い手】

３２話　（M目線） ページ34

今日は、そらるさんと亮太さんと僕の３人で出かけることになってて駅前に集合した

すると、そらるさんが遠くを見て


「Aだ・・・」


そう呟いた

ばっとそっちを見るとそいそ

清楚な服を着ているAさんがいた

手を振ろうとすると、明らかにチャラそうな男の人が２人彼女に近づいていた


しばらく見ていると男の片方がAちゃんの片腕をつかんだ

明らかに嫌がっているようだった


「助けないと・・・」


そう呟いて彼女のもとに駆け寄ろうとした

刹那、僕も片腕をつかまれた


「まふ、お前さ、A助けに行こうとした？」


「はい」


僕の手をつかんだのは他でもないAの実の兄・亮太さんだった


「違う」


「何がですか？」


「助ける相手」


何を言っているんだ、この人は


「いや、普通、Aちゃんですよ

どうみたって嫌がってるじゃないですか」


そう話しているうちにもう一人のチャラい人がAちゃんのもう片方の腕をつかんだ


それをみて、亮太さんが


「ご愁傷様・・・」


そう、呟いた


「まふ、見ててみ

助ける気、失うから」


「え？」


亮太さんからAちゃんに視線を戻した瞬間



Aちゃんが右腕をつかんでいる人の顔面をヒールで蹴り飛ばした

右腕が解放されたと同時に、右手を拳にして左手をつかんでいる人の顔面に拳をめり込ませた


それを見ていた僕とそらるさんは茫然とした


「亮太・・・

あれ、Aだよな？」


そらるさんが確認する


「そうですよ

ただ、元ヤンですけどね・・・」


小さなため息をつきながら答えた


「まふ」


そういってそらるさんは僕の耳元に口を寄せ


「白だったぞ」


そう呟いた

何が白だったのか

気づいた時には叫んでた


「そらるさん！！！」

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