【まふまふ】音楽の知識は皆無ですが？【歌い手】

２４話 ページ26

「わっ

おはよう

起こしちゃった？」


「うん・・・」


眠たそうに眼をこする一之瀬さん


「え、ごめんなさい」


「うそだよ」


「なんだ、うそなの」


「うん

・・・顔、洗っていい？」


「あ、どうぞ」


すっと、洗面台の横にずれて髪を乾かす

顔を洗った一之瀬さんは若干目が覚めた感じだった


髪が少し濡れてるくらいになったから、もういいやって思ってドライヤーを片付けて一之瀬さんに言う


「コーヒーでも入れようか？」


「うん・・・」


一ノ瀬さんをダイニングに連れて行ってコーヒーを入れる

それくらいになるとさすがに目が覚めて来たみたいで携帯をいじってた



「どうぞ」


「ん、ありがとう」


少しだけ雑談をしていたら恋愛系の話になった

朝っぱらからこんな話・・・


「朝霧さんはさ、好きな人とか気になってる人いないの？」


「好きな人はいませんよ

気になってる人も・・・」


気になってる人もいない、そう答えようとしたのに頭に浮かんだのは相川さんの笑った顔だった


どうしてかはわからない

けど、浮かんだのは相川さんの顔だった


「いるんでしょ、気になってる人」


「わ、わからない

人を好きになった経験なんて無いんだもん」


「２０こえてるのに初恋もまだなの？」


「し、しかたないでしょ

出会いがなかったんだから！」


ホントに出会いなかったんだもん、しょうがないじゃんか


「luzは？」


「光君？

別に、友達だよ？」


「じゃなくて、出会いがないとか言ってたけど、luzと高校のときあったんでしょ？」


「あぁ、そういうことか

当時知り合ったのって共通の友達って言ったけど、実はあたしの友達と光君が付き合ってたんだよね

まぁ、彼氏自慢された感じだったの

今も付き合ってるかどうかは知らないけどね


だから、出会いって言えないかなっておもって」



一ノ瀬さんは納得したようにうなずいていた

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