堕としてみせる【urt】

作戦会議 ページ33

し「魔法どうするん？流石に全校生徒相手に力づくは無理やろ。」

せ「このメンバーなら、うらさかが前衛、しませんAが後衛やない？」

攻撃魔法を得意とするうらたさんと坂田さんが先陣を切り、志麻さんとセンラさんの闇・光魔法と、私の空間魔法(とその他諸々)で援護。
個々の能力を活かせて、且つ一番安定する構成。

う「それが一番楽ではあるな。」

さ「でもそれを見越して来るんちゃう？」

『普段とは違う構成で行ったほうがいい、ってこと？』

さ「そ。思い切ってうらさんを後ろに置いちゃうとか。」

う「それは無理。俺の得意魔法サポート向きじゃねぇって知ってんだろ。」

せ「でもありかもしれんね。みんなうらたんは突っ込んでくると思っとるやろうし。その裏をかけば相手も混乱するやろ。」

し「俺もありやと思う。うらたさん次第でええよ。」

『……待って。うらたさんの得意魔法って植物系魔法じゃないの？』

植物系魔法にはつるみたいな後衛向きの魔法もある。
相手から魔力を吸い取る魔法なんかもある。
うらたさんが植物系魔法の中でも攻撃性の高い魔法が得意なだけであって、後衛に向いてないわけじゃない。
なんなら向いてる。
なのに、サポート向きじゃないなんて。

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