涙で枕を濡らすなら【ONE PIECE】

Birthday ページ20

貴「あ、そうだ」



胸ポケットに入れていた箱を取り出す

時計を見て、日付が変わったことを確認



ル「なんだ？その箱」

エ「？」



貴「エース、誕生日おめでとう」




そう言って箱を渡す




エ「え」


ル「誕生日なのか！？」





驚く二人に思わず頬が緩む





貴「そうだよルフィ、今日はエースの日」


ル「なにもらったんだよエース！！」






聞いちゃいねェよ



エースは泣きそうだ




貴「誕生日プレゼントだよ、エース。産まれて来てくれてありがとう」





そう言うと今度は控えめに、抱き付いてきた



とんとん、と背中を叩いてやる




ル「俺もー！！！」




勢いよく抱き付いてきたルフィに雰囲気ぶち壊しだったけど




。




ル「早く開けろよエース！！」


エ「わかってる！！」




箱の包装に苦戦しながら、開封していくエース


微笑ましいその光景を見つめた




エ「…ネックレス？」


貴「うん」


エ「…」


貴「気に入らない？」


ル「え、なら俺にくれよ！！」


エ「は！？そうじゃねェよ！！」


貴「本当に？」


エ「ああ、……、…ありがとう」



照れているのか、頬を染めるエース



ル「エース照れてる！！」


エ「うるせェ！！」




ダ「お前らいったいいつまで騒いでんだ！！！」




貴「あ、ダダンさん、お邪魔してます」


ダ「…、は？」


貴「え？」


ダ「名前！？」








夜中にも関わらず叫び散らすダダンさんを静めてから、三人で布団を被る



エ「俺にはまだでけェよ、このネックレス」


貴「なら、大きくなってから付けて」


ル「良いなぁ…、エース」


貴「ルフィの誕生日はいつなの？」


ル「俺は5月5日！」


貴「そっか、ルフィは何が欲しい？」


ル「俺は肉がいい！！！」


貴「そ、そっか、じゃあルフィの誕生日は肉を一杯持ってくるね」


ル「やったー！！」




エースはじっとネックレスを見ていた


気に入ってくれたみたいで何より




その日は二人を抱き締めながら眠りについた







.
.
.





ここから本部までは二日、掛かるから今日の夜には出ないといけない




エースの誕生日だから、エースがしたいことをいっぱいした




組手をしたり、猛獣倒したり、海賊の話を聞かせたり

あっと言う間に時間はすぎて、私が帰る時間になる




エ「次は、…いつ、来る？」


貴「ん〜……、ルフィの誕生日かな？」




そう言うと少しうつむいた




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