運命の第一種目 - 2 - ページ47
轟を追って、皆それぞれに巨大ロボに向かっていく。
爆豪が左右の掌で起こした爆発の勢いで飛んでいくと、続いて瀬呂が肘から出るテープ、常闇が腹から伸びている影のようなナニカを使って、体を引っ張り上げるようにしてロボの上を越えていく。
誰だって、負けてはいられないのだ。
轟が凍らせて倒した巨大ロボの残骸。ただのゴミ山同然のソレだが、俺にとっては宝の山みたいなものだ。
適当に割れた装甲を手に取る。上手い具合に尖っている部品がいい。少し大きいが……うん、これなら俺の筋力でも扱えるだろう。
巨大ロボは攻撃の範囲や威力こそ凄まじいものの、どうしても素早さには欠ける。
地響きを上げる残りの巨体に向かって走り、その豪腕が振り下ろされる前に股下を通過していく。
巨大ロボのいる広場を抜けると、同様に入試の時のような小型戦闘ロボが向かってきた。
間接や装甲の繋ぎ目を狙って、複製した破片を差し込むように突き刺していく。
複製元の破片を抱えて走るのは少しキツイが、これさえあればいくらでも複製出来ることを考えると、思いきり突き刺した破片をいちいち抜いて回収する必要がないのは楽だ。
今重要なのはロボを破壊することではなく、ここを抜けてゴールすること。俺が通り抜ける間の動きを止められればそれでいい。
ついでにこのゾーンを抜けたら複製物を全部消してやる。壊れていないロボの何体かは機体の自由を取り戻して、後続の生徒を妨害してくれるだろう。
コースに沿って走っていくと、なにやら前方で生徒たちが固まっている。
見ると、いつの間に用意したのか、底が見えない程深く掘られた谷が広がっていた。
ぽつぽつとかろうじて柱のように残った地面、そしてその間に張られたロープ。すなわち綱渡り。
多くの生徒がどうにか上を歩いたりぶら下がって進むことを試みているが、その進みは遅い。
しかし、爆豪やサポート科の生徒など、空を飛べる一部の生徒には楽勝だろう。
クラスごとの公平をきすため、サポート科の生徒には個人が手掛けたサポートアイテムのみ着用・使用が認められているのだ。
緑谷「僕もかっちゃんみたいに爆風で空が飛べたら良かったんだけど、個性は負荷もかかるしコントロールもまだ上手く出来ない……個性は使えない……綱渡りでこのエリアを抜けるしかないのか……」
緑谷が隣でブツブツ言っているが、俺も大した工夫は出来そうにないな。
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Thatn(プロフ) - この度漸く続編に移行したThatn氏ですが、「ページトップの説明文冒頭の文章、結局最後まで会話にも場面にも出なかったことは反省している。ぶっちゃけ忘れてた」等と供述しており…… (2020年8月30日 18時) (
レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - お待たせしました〜やっと続編移行しました〜！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月30日 18時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - 全然更新できなくてすみません(´｡･д人)課題とか課題とか体育祭とかで忙しくて、次いつ更新出来るか分かりませんが、頑張りますので……！ (2020年8月22日 21時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - 「類似点」に少し付け足しました。それに伴い、字数の関係から文の一部を丸ごとコピペでページ跨がせたりして修正したので、目次にNEWマークついちゃってますが、その辺りの中身は余り変わってません。 (2020年8月4日 11時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - ↓とは言えお話の切れるタイミングは体育祭真っ最中っていうなんとも微妙な感じなんですけどね笑(^^; トップ画にも力入れてますので続編をお待ち下さい……！ (2020年8月3日 20時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅チョコ | 作成日時：2020年2月8日 17時
