対人戦闘訓練 - 5 - ページ15
階段を上り、フロアを見て回って、また階段を上る。
やっぱり予想通りだ。爆豪は緑谷ばかりを気にしていて、核に向かっている俺を全く追ってこない。
爆豪はまるで自尊心の塊だ。
先兵を出すなら機動力の高い飯田の方が有利だし、飯田もそれは分かっているはず。飯田は賢く真面目な男だ、きっと細かく計画を立てたがったに違いない。
だからこれは多分爆豪の暴走で、二人は連携が取れていない。
俺達にはとても都合がいいが。
そうしてたどり着いた五階の真ん中のフロア。柱が数本あるだけの広間に、飯田は居た。
柱の影に身を隠して様子を伺うと、彼は核の隣で何やらブツブツと呟いている。
飯田「爆豪君がナチュラルに悪いが、今回の訓練に関しては的を射ている訳だ……うん、ならば僕もヴィランに徹するべきなのだ……」
彼はうんうんと何度か頷くと、大きく息を吸ってから思い切り凄んでみせた。
飯田「俺はぁ……！至極悪いぞ……！！」
いや真面目か。そしてあまり怖くない。
飯田「……ん？来たかA君。」
A「だいぶ時間食っちゃったけどな」
流石にバレたか、と姿を表して対峙する。
飯田「君が一人で来ることは、爆豪君が飛び出した時点で解っていた。触れた物を複製する個性……
だから先ほど！君対策でこのフロアの物を全て片付けておいた！
これで君の小細工は出来ない……抜かったなヒーロー！ふははははは！」
……様に……なってる……。なってるが、
A「生憎と、俺も丸腰って訳じゃないんでね」
そう言って腰から抜き取ったナイフをくるりと回してみせた。
俺の個性の特性上、何か複製する対象が無ければ使いようがない。
だからコスチュームの一部として申請し一時的に刃物の所持を認めてもらっているが、これは訓練、あくまで授業だ。殺しあいじゃない。
その分コストを食われるが、ここは鞘をつけたまま峰打ちで。本気で相手を殺すために投げるのも止しておかないと。
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Thatn(プロフ) - この度漸く続編に移行したThatn氏ですが、「ページトップの説明文冒頭の文章、結局最後まで会話にも場面にも出なかったことは反省している。ぶっちゃけ忘れてた」等と供述しており…… (2020年8月30日 18時) (
レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - お待たせしました〜やっと続編移行しました〜！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月30日 18時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - 全然更新できなくてすみません(´｡･д人)課題とか課題とか体育祭とかで忙しくて、次いつ更新出来るか分かりませんが、頑張りますので……！ (2020年8月22日 21時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - 「類似点」に少し付け足しました。それに伴い、字数の関係から文の一部を丸ごとコピペでページ跨がせたりして修正したので、目次にNEWマークついちゃってますが、その辺りの中身は余り変わってません。 (2020年8月4日 11時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
Thatn(プロフ) - ↓とは言えお話の切れるタイミングは体育祭真っ最中っていうなんとも微妙な感じなんですけどね笑(^^; トップ画にも力入れてますので続編をお待ち下さい……！ (2020年8月3日 20時) (レス) id: 89e33c10ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅チョコ | 作成日時：2020年2月8日 17時
