【及川徹】今はまだ言えない・１ ページ48
*
バレーボールの音が好きだ。
体育館の床に打ちつけるボールが、回って、自分の掌に吸いつくようにまた戻ってくる。
サーブの前に打ちつけるボールも、スパイクを打つと響く音も、それを拾って次に繋げる時の掛け声も、トスを上げる時のあの眼差しも。
多分私は、バレーが好き過ぎてしまったのだ。
*
「A！ っ、A、Aー!!」
「会っていきなり名前連呼とは何事よ……」
若干引き気味な私がそう言うと、徹は一瞬ムッとしたけど、すぐに笑顔になった。
「だって、Aが元気にしてるか及川さんずっと心配してたんだからね！」
「お陰様で元気ですが今ちょっと減りました」
「待って何それ俺のせい!?」
神妙に頷くと、冗談はよしてよ！ と言うが目が笑ってない。
――大丈夫、私は元気だよ。
「徹こそ調子は？」
「いつも通り。皆も変わらないよ」
「……そっか」
徹のその言葉に安心して、ふっとため息をつくと徹は黙る。
あ、今いい感じになりかけてたのに。
こうなるから嫌だったんだよ、と唇を噛むと、徹がやっと口を開いた。息を吸ったことまで耳で感じ取られたので、私は顔を上げて徹を見る。
「――本当は、俺も前みたいに笑ってたいんだけどさ」
「…………」
「でもそのためには、一回ちゃんとケジメが必要だと思うんだよね」
「……うん、そうだね」
ふっ、とまた息を吐いて、私はしばらく目を瞑っていた。
*
今日は月曜日だったから、バレー部はいつも通りオフ。そんな風に都合が良かったのでさえ、私に選択肢を残していないように感じられた。
徹が放課後に誘ってきたのは、いかにも彼らしい小洒落た喫茶店だった。
こんな所よく知ってるなあ、と思う。店には数組の高校生らしきカップルもいた。
簡単に注文を済ませ(値段も高校生のお小遣いに優しかった)、向かい合って座る。こういうところには女友達ともなかなか来ないから、少しだけ緊張した。
多分、徹がここに連れてきたのにも理由がある。
学校じゃきっと、私達は落ち着かないだろうから。
あらたまって話しはじめる、というのも変な気がしたけど、でも、徹が先に口を開いてくれたから幾分か助かった。
「……女バレはどうなの？」
「楽しいよ。皆いい子だし、私には勿体無いくらい色々やらせて貰ってるし」
「そっか。それなら良かった」
徹なりに色々心配してくれていたのだ。そう思うと胸が熱くなる。やだな。
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スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» 大地さんかっこいいよね〜→好き!! になる人が少ないんですかね……。三年生はあのノリですから！あ、潔子さんじゃないですか？ (2016年6月13日 18時) (
レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - まじ 大地さん ヤバイです 三年生組好きです 清子さんの一言で泣くとこ好きですwww (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - そうなんですよ全然いないんですよ なんでいないのか不思議なんですよ あのお父さん感 大好きです こないだ好きすぎてイラスト描きました (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» コメントありがとうございます!! 大地さんカッコいいですよね……！好きな人あんまり見ないので嬉しいです(笑) (2016年6月10日 18時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - 初コメント失礼します
私も澤村さん大好きです！(≧ω≦)ｂ
マジかっこいいです (2016年6月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スマトラ島のラフレシア | 作成日時：2015年11月14日 19時
